みみずばれ

メゾン・ド・ヒミコのみみずばれのレビュー・感想・評価

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)
1.4
本とか読まない人が喜びそうな話
辻褄の合わない感情の疎通を
意味深に演じ切る演者たちが怖い

同性愛者の父に捨てられ
母子家庭で辛酸を舐めた24歳の柴咲コウが
父と仲間の同性愛達のための老人ホームで
延々と振り回される

柴咲コウはメゾンの人々に振り回され
流れに乗せられて彼らの為に怒り泣くが
彼らは柴咲コウにこれと言って感謝をする様子もないし
柴咲コウも自分が彼らに消費されてる自覚はない

柴咲コウは白痴役なのかもしれない
彼女の上擦って鼻にかかった声が
頭弱そうでよく作用している

長年の仲間が集まる老人ホームのはずだが
身体障害者が発生すると
小学生の学級会のようにシンと静まり
誰も進んで助ける提案をする様子もなく
無関係の柴咲コウが犠牲になろうとしだす

社会経験があるだろう老人達だが
一切の人間的な哀れみなど見せず
身障者の仲間をとたんに厄介者として切ろうとする

とにかく同性愛によるトラウマ人生を
送っている筈の男性達が集まっているが
各キャラがこれと言った含蓄も持たない
過去のトラウマと対峙した時に
後悔しない生きを見出す訳でもなく
引きつけ起こして倒れるだけ

それを柴咲コウがヒステリックに叫んで助けようとする
同性愛者嫌悪キャラだったが
着せ替え相手しただけでそないなる?

金余って仲間と好きな事やり続けている
精力剤CM出演者みたいな幼稚な男性が
柴咲コウを気まぐれに巻き込み罵っては
泣かせたりする、ルールのない老人ホーム

したり顔で柴咲コウに人生語る
唯一の若者のオダギリジョーだが
しかしなにを語れる人生経てきたのか
ぜんぜん描かれないし
美形の男性の同性愛者が
生活弱者の母子家庭にドヤれる人生経験は
なにもない気がした

女キャラが白痴でよかったね

建物に戻るエンドで驚いた
進歩のない奴らに人生食い潰されちゃうのでは!?

スワンソングみたいな
老齢の意味ある内容かと思ったが
同性愛者モチーフの意味も分からん内容だった

同性愛者の老人って
男性にとっては不具者のかけ算なのかな
監督は弱者を描きたかったのかもだけど
人間性の未発達ぶりの方が驚いた

こんな建物は油撒いて火いつけたほうがいい
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