まねきねこ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のまねきねこのレビュー・感想・評価

5.0
これは絶対的に不利な状況であっても、信念のために戦い抜く人間を描いた映画です。
主人公の、迷いながらも決断し、名実共に尊敬される女性へと生まれ変わる過程を、メリル・ストリープは見事に演じています(そして、まさか泣かされるとは)。
スピルバーグの2000年代の作品では、『ミュンヘン』に並ぶ傑作だと思いました(最後に主人公が報われるという点において、ミュンヘンよりも鑑賞後の余韻が気持ちいい)。
あと、文書を盗み出す時のBGMがミュンヘンチックだったのが少し嬉しかった。あのドドドドドドドドっていうサウンドがもたらす緊張感が好きです。