eiganoTOKO

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

エンディング秀逸〜!!!
ニクソンのウォーターゲート事件も、ワシントンポストが報道した。最高の復讐。

監督のスティーヴン・スピルバーグ以外は、脚本家、プロデューサーも女性陣で固めていて、細かい配役もそうだけど、女として認められていない立場からのカウンターがちりばめられている。
メリル・ストリープの苦悩は同じく無視されがちな立場を理解している女としてサラ・ポールソンが指摘するし、仕えてる女性のキリッとした表情や、政府側の反ベトナム戦争を表明する女性など、要所で自然な女の凛とした態度に気持ち高ぶる。

それにしてもスピルバーグって本当に1人なんでしょうか?
「トランプやべえな、じゃいっちょ報道陣ファイト一発いっとく?」と5ヶ月で撮影する早撮りスピルバーグは何かやべえもんやってんじゃないか?もしくはゴーストでは?と疑いたくなるけど、ただの天才でした。市民の味方で良かったよ、敵にゃ回したくない。

森友のすったもんだも含めて、公文書書き換えや嘘にまみれた自民党政権が続いてる日本。
報道陣を応援する可視化を市民がしなければ、ジャーナリストの支えは無くなるし、ジャーナリストが向く方向が政府や権力者になれば、報道の自由は死ぬ。
ぼーっとみてたんだけど、後半畳み掛けるように面白くなってきて、最終的に号泣してたわ…。
政権への疑問が、国家の反逆と言う。それは「私が国家だ」と同じだ。
というダニエル・エルズバーグの指摘。
あれ?
これは「立法府の長」と何度も間違えてつい口から出ちゃう安倍晋三と似てない?
わいが国会じゃ!と何回も間違えるわ、特定の新聞社を反日だなんだと言い放つ、これが日本の現実なんだよね。おーコワ。

どうでもいいけど、トム・ハンクスが出てくると、なぜか全く嫌味のない意味で正義マンの登場ダァ〜と安心するのはなぜだろう。顔がお日さまみたいだから?
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