さすらいの用心棒

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

4.1
ベト戦における国のウソを示す機密文書を入手した地方新聞が、「報道の自由」をめぐってニクソン政権と対決する実話を描いた社会派映画。

第一次、第二次世界大戦、南北戦争、冷戦、さらには宇宙戦争まで描いてきたスピルバーグ監督が、ついにベトナム戦争に迫る。
こういうジャーナリズムものが大好きで、しかもスピルバーグときたら面白くないわけがない。ニクソンと新聞記者と言えば『大統領の陰謀』だから、相当に意識しているのだろうな、と思ったら、ラストで『大統領の陰謀』につながってゆく展開にスピルバーグの映画愛を感じる。ちなみにトム・ハンクス演じるベン・ブラッドリー氏は『大統領の陰謀』でジェイソン・ロバーツが演じている。
正直、『レディ・プレイヤー1』よりも面白かった。スピルバーグには社会派の方が合っている気がするんだが。