タマル

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のタマルのレビュー・感想・評価

4.3
「ベトナムにおける政策決定の歴史45-68」a.k.aペンタゴン・ペーパーズには、ケネディ・ジョンソン両大統領の政権下での、インドシナ(仏命名)への介入、情報操作、秘密工作などが網羅されていた。
文書作成者の一人ダニエル・エルズバーグ博士によって国防総省から持ち出されたこの文書は、1971年3月にニューヨーク・タイムズの記者ニール・シーハン記者の手に渡った。このことがFBIに漏れれば、掲載前に強引に文書が押収されることは明らかだった。その上、なんとか掲載できたとしても機密漏えいの咎で投獄される可能性が高い。この文書を巡って、何段階にも渡る精査と本社での首脳会議が繰り返された。
そして、71年6月13日日曜日。3ヶ月の慎重な精査の末、タイムズに「ペンタゴン・ペーバーズ」をリークする連載記事第一弾が載った。
ここから映画が始まることとなる。

ちなみに2011年にはペンタゴン・ペーバーズの機密指定が解除され、7000ページ全文見られるようになった。
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