なると

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のなるとのレビュー・感想・評価

4.5
政治的な実話であり、知っていることを再び映画で見るにもかかわらず、ここまで引き込まれて、そしてなぜか勇気まで湧いてくる。

立場の低いもの、名声を得られていないものなどが多く登場したと思います。ワシントンポストやその社長などがそれです。やはり彼らが政府から弾圧されることを恐れず、表現・報道の自由を守りきったことは本当に偉大だなと改めて感じます。
立場的に私達とは離れていて、そしてもっと大きい事柄ですが、「挑戦」していく行動には感銘しますし、そこに勇気をもらえる人は少なくともいるのではないかと思います。

『レディープレイヤー1』と同時期に短期間で急いで撮った本作は、スピルバーグも緊急性を感じてのことだったのかなと思います。スピルバーグは度々撮らなければいけないと感じる映画を撮りますが、自分は彼のこういう映画の方が好きです。トランプも記者会見で記者の自由をなくすような発言をしてましたし、フェイクニュースと言い張る部分もあり、ニクソンと似てるところがある。そして放送事業者や新聞社が政府の言いなりだけになってはいけませんし、それは日本の方が危険なのかとも感じます。テレビ会社も認可事業ですし、下手なことはできないです。しかし、ワシントンポストに習い、放送による正義を行なってほしい部分はあります。
それ以上に国民もアメリカのように強くなってほしいですけどね。
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