ソニー製作の『ミレニアム』リメイク・シリーズの2作目。前作からキャストとスタッフを入れ替え、快作『ドント・ブリーズ』のアルバレスがディレクターを、前作でマーラ、クレイグが演じたタイトルロール2人を、フォイとグドナソンがそれぞれ演じた。
結果的に言えば、ある意味では成功している。フィンチャーが創造した『ミレニアム』の世界観を確かにリスペクト、継承し、リスベットの血族が絡む因縁を映像として手堅く納めてもいる。しかし、痒いところに手が届かないというべきか、どこか無難に済ませてしまったところが見えてくる。
これを本国スウェーデンで撮ったら、またフィンチャーが再度ディレクションしていたら.....。私の観たいミレニアムシリーズではなかったのが正直なところではある。
ただ、フォイの新生リスベット像は称賛したい。彼女のよき仕事がなければこの作品は間違いなくもっと残念なことになっていただろうから。
アルバレス、次は頑張ってくれ.....。