ユースケ

蜘蛛の巣を払う女のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

スティーグ・ラーソンによる【ミレニアム】旧三部作を引き継いだダヴィド・ラーゲルクランツによる【ミレニアム】新三部作の第一部【蜘蛛の巣を払う女】を、【死霊のはらわた(リメイク&リブート)】【ドント・ブリーズ】のフェデ・アルバレスが映画化した本作は、女を傷つける男を罰する必殺仕置人になったリスベット・サランデルがリアルでスタイリッシュなアクションを披露する【ボーン】シリーズっぽいアクション映画。最近のハッカーは物理攻撃も強い。

とりあえず、華奢なルーニー・マーラから骨太なクレア・フォイへのキャスト・チェンジはハッキリ言って微妙。ムッチリとした下着姿は違和感があるし、【ドラゴン・タトゥーの女】から3年後にしては老け込みすぎです。
相棒のミカエル・ブルムクヴィストのダニエル・クレイグからスヴェリル・グトナソン(誰?)へのキャスト・チェンジもハッキリ言って微妙。メインの物語がリスベットと双子の妹カミラ(シルヴィア・フークス)のお話だとしてもあまりにもオマケすぎです。

リスベットの隠れ家への襲撃&爆破やカミラの手下との格闘&カーチェイスなど、原作の小説にはない映画化で追加されたというアクションはかっこよかったし、常にリスベットの一歩先を行くカミラをNSA(アメリカ国家安全保障局)のセキュリティー管理責任者でウォーチャイルドの異名を取る伝説のハッカーのエド・ニーダム(レイキース・スタンフィールド)と手を組み、ビジョンパルス&アンチマテリアルライフルによる狙撃をかまして出し抜くクライマックスにはシビれましたが、なんだか薄味な印象。

なんだかんだ文句ばかりになってしまいましたが、原作の小説やスウェーデン版の映画を通過していない私にとってはハリウッド版の【ドラゴン・タトゥーの女】の印象が強すぎて正当な評価が出来ていないのかもしれません。
スウェーデン版【ミレニアム】旧三部作(【ドラゴン・タトゥーの女】【炎と戯れる女】【眠れる女と狂卓の騎士】)を鑑賞してからの鑑賞がオススメだと思います。