レオス・カラックス監督作品。スパークスが音楽を手掛けたミュージカル映画。
舞台に上がる前から作品が始まるかのような演出が独特で、演劇を観ているかのような気分になれた。
売れっ子オペラ歌手とコメディアンの恋と結婚生活と関係の破綻、その後の悲劇を音楽と歌に乗せて描く… ということで、シェイクスピア悲劇のような雰囲気。愛と嫉妬と呪いと呪縛。
2人の間に生まれた子「アネット」の見せ方と演出も面白かった。
アダム・ドライバーの歌も巧いけれど、オペラ歌手役なのに自ら歌っているマリオン・コティヤールの歌声は圧巻。
そして今作では製作も兼任しているアダム・ドライバー、クズ男役を極めようとしているのかな？ と思うくらい、どクズな役で笑ってしまった。
『ハウス・オブ・グッチ』もクズと言うには気の毒な役だけど強烈だったし、このまま極端なクズ男道を極めてほしい笑
