松井の天井直撃ホームラン

夜の浜辺でひとりの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)
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☆☆☆★★

観ていて何だか、《好きか?嫌いか?》そんな単純な物差しで判断してはいけないのではないか?…と考えさせられた。
そう思わされた要因の多くは。主演女優の喜怒哀楽入り混じった演技の振り幅に、心底圧倒されてしまった事が大きいかも知れない。
反面では『それから』同様に、長廻しに固執し。カメラが必要以上に存在を主張するのは、どうしても気にはなるところ。

一体どこからが現実で、どこからが夢・または妄想なのか…が、はっきりとは分からない。
1と2で区切りがなされているのか…も分からない。何故、そこで区切りを付けているのか?…も分からない。
全ては観た観客に委ねている様に感じられる。
だからこの感想すらも怪しく、極めて捉えどころの難しい作品と言える。
だからと言って嫌いにもなれないところも、本当に捉えどころがない(。-_-。)

2018年6月27日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター2