爆裂BOX

宇宙生物Xの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

宇宙生物X(2004年製作の映画)
3.0
森の奥深くで男女3人の惨殺死体が発見される。その場所では過去にも殺人事件が起きており、洞窟に潜む謎の生物の存在が噂されていた。超常現象研究機関は、過去の事件の生存者ケイトを連れ洞窟に向うが…というストーリー。
「THE THING 未確認生命体UMA」の続編となるモンスターホラー。監督は「キングスパイダー」や「デス・クローン」のジェフ・リロイに代わってます。
冒頭から双眼鏡にアップで映しだされるオッパイというB級、いやZ級感あふれる映像で始まりますが、地震で洞窟の入り口が出現し、近くに居た男女三人が中に入るも怪物に襲われ惨殺。その知らせを受けた超常現象研究機関が、軍人達と共に以前起きた殺人事件の唯一の生存者で精神病院に入院しているケイトに洞窟まで案内してもらうという内容です。でも、前作のラストで別に洞窟の入り口塞がってなかったような…
ストーリーは「プレデター」と「エイリアン2」合わせたような感じですが、ジェフ・リロイだけあって低予算で色々チープでへっぽこな作りになってますね。まず、調査に同行する軍人チームがまるで軍人に見えない。少人数すぎるのはまだしも、全然指揮系統取れてなくて各々好き勝手やってるから、自分を軍人だと思い込んでる精神病患者か、サバゲ―愛好家を軍人と偽って連れてきたとしか思えません。ペイント弾発射する銃持ってきてる奴いるし割とマジでそうかも。特にフィービーとパークのサイコカップルは最初から他の仲間皆殺しにして財宝独り占めする事しか考えてないというイカレっぷり。リーダーの軍曹は流石にまともですが、どう考えてもケイトより森に詳しいだろう森林警備隊員最初に帰らせたり、フィービー達の仲間殺し気付きながら「殺し合いたくない」と咎めなかったり無能判断下す所あります。いや、こいつら木につなぐか殺せよ。怪物と同じくらい危険だろ。
登場する怪物は最初チラッと前作と同じ四足歩行タイプ出てましたが、デザイン一新して二足歩行になってて、素顔も本家「プレデター」みたいに醜悪な顔です。着ぐるみとPSレベルのチープなCGで表現されてますが、後半ではペイント弾喰らって姿露になって透明設定は無くなります。でも、後半出し惜しみなく暴れまわってくれるのは良いですね。
上半身真っ二つになったり、頭部切断、頭部粉砕首引きちぎり等チープな特殊メイクながらもゴア描写沢山盛り込んでくれるのは良いですね。
基本森の中をダラダラ探索しながら襲撃されるの繰り返しですが、後半の姿露になった怪物との戦いはちょっと盛り上がったかな?
キャラの中ではエロい感じの美人だけど狂いまくったフィービーがイイキャラだったな。とにかく最初から最後までイカレててテンション高くて面白い。悪役だけど最後の散り際はカッコよくていい感じだったな。でも、逃げたのに何で戻ってきたんだろ?演じるフィービー・ダラーは同監督の「デス・クローン」でもイカレた殺人鬼演じてましたね。
最後の倒し方はやっつけ感あったけど、苦労して怪物倒した後に向えるやけくそ気味な衝撃のラストは爆笑するケイトと同じく笑っちゃいました。今度の団体さんは透明じゃないんだね(笑)でも、前作の最後で財宝盗んだこと前半後悔するような台詞言ってた割には最後「あれだけ苦労したんだからこれくらいいいでしょ」って財宝もってきてるケイトはやっぱりバカですね。
評価悪いのもわかるショボくてグダグダな作品ではありますが、チープながらグロ描写結構盛り込んで、ミニチュア使いながらも爆破シーンも盛り込んでて割と嫌いにはなれない作品でしたね。