エブリデイねむろう

怪談新耳袋 殴り込み!<地獄編 後編>のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

4.0
実話怪談集「怪談新耳袋」の制作スタッフが怪談で語られた場所を実際に訪れて検証を行うという心霊ドキュメンタリー「殴り込み!シリーズ」第10弾。
監督:市川力夫・青木勝紀

「ロープウェイに棲む女」

都内にある某有名ロープウェイ廃墟。
裸の女の上半身だけがあらわれるという現象を検証。

女性に愛の告白をせよ!

現場監督、まだ26歳なのね。
この年齢で海千山千のおじさんたちを束ねるのは大変だろうなぁ。

なお、力夫のキスはきもちわるい模様。
同時に起きたハウリングが心霊サイドの拒絶反応みたいで草しか生えないんよ。

「怨霊ビルの怪(ニコ生編)」

ニコニコ生放送での公開収録。
心霊雑居ビルで様々な挑発を行い霊を呼びよせる!

後藤社長ブチギレ回。

そして、ブリーフマンに新たな伝説が誕生する。
これニコ生で見たら絶対楽しいだろうなぁ。

「異形のトンネル」

ダム湖に面する某トンネル。
ここ、「ほんとにあった!呪いのビデオ」で見たことあるな。
奇妙な金属音が聞こえて撮影者の気がふれたってやつ。

新耳袋では「鞠つきをする少女の霊」が出る話で有名なのだそうだ。

ただ、検証はそれとあまり関係ない感じ。
どうせなら新耳袋エピソードに関連する検証をやってほしいところ。

「禁断の淵」

戦国時代に多くの身投げがあったという淵(花魁淵かな?)。
自殺者も多く供養塔が建てられているほどの場所。
その供養塔ではふしぎな写真が撮れるという。

果たして、ふしぎな写真は撮影された。
心霊写真とは別ベクトルの不気味な写真。

さらには、花魁たちが身を投げたという赤い橋で「はち」バンジー。
女装したうえでビビりちらすギンティがずっとおもしろい回。

「悪魔が来たりて」

横溝正史のミステリーみたいなタイトルではじまるラストミッション。
白装束の集団が不気味な儀式をしていたという病院廃墟。
幽霊だけでなく人間も警戒すべき場所である。

そこで青木監督を悲劇が襲う。

「うんこ踏んだ!」

ギンティの楽しそうな声がこだまする。
そして、ついにはじまるラストミッション。

悪魔の儀式をやろう。

誰もが恐怖に震えるなか、やたら本格的な魔法陣を完成させていくおじさんたち。
そして、ラストを飾るは「ブリーフドゥの儀式」。

これは鉄板で笑えるな。

でも、儀式直後の足音と声みたいなのは怖い。

<総評>

健気にがんばるおじさんたちはすごい。
カメラに収めた怪奇現象もそれなり。

明らかに劇場版より劇場版している。

今回のは個人的に結構すきなやつでした。

2024ー旧019