辛く厳しい寒空の中、ほのかに灯る一点の温もり。
必死に火を絶やさんとする、一人の少女の祈りと願いに胸が締め付けられる作品でした。
飛騨高山の冬のロケーションと映画の空気感すごくよかった〜!
芳根京子改めていい女優さんです!
凛とした中に強がりや綻びが垣間見える、歪で素直なわさびの佇まいが、作品全体の空気感を作り上げていました。
願っても願っても現実はそこにあり続け、最後のお寿司握るシーンはわさびの気丈さが本当に辛かった…。
ここで終わっちゃうの!?という思いもありつつ、作品の空気感が心地よい余韻を生む、余白のある作品でした。
魔法の力の源は、辛く厳しい現実。