Wata

わさびのWataのレビュー・感想・評価

わさび(2016年製作の映画)
3.5
辛く厳しい寒空の中、ほのかに灯る一点の温もり。

必死に火を絶やさんとする、一人の少女の祈りと願いに胸が締め付けられる作品でした。

飛騨高山の冬のロケーションと映画の空気感すごくよかった〜!


芳根京子改めていい女優さんです!
凛とした中に強がりや綻びが垣間見える、歪で素直なわさびの佇まいが、作品全体の空気感を作り上げていました。

願っても願っても現実はそこにあり続け、最後のお寿司握るシーンはわさびの気丈さが本当に辛かった…。


ここで終わっちゃうの!?という思いもありつつ、作品の空気感が心地よい余韻を生む、余白のある作品でした。


魔法の力の源は、辛く厳しい現実。
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