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修道士は沈黙するのesのレビュー・感想・評価

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)
4.0
G8、ギリシャ危機、FEMENの乱入、メガバンクの簿外債務など社会的な問題を背景に宗教と哲学的思想が入り乱れる作品。音楽と映像がとても美しい。
作中にも台詞として登場するアウグスティヌスの『告白』に記されている三種の欲(肉欲、目の欲、世間的野心)が全て描かれているのも面白い。
ヘーゲルが『自然哲学』で述べたように自然界の中で自己を変革する力を与えられたのは人間のみ。それを思うとラストで犬が取った行動が興味深い。
映像から伝わる空気感がとても好きだった。
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