いい映画に出会っちゃったなと感じてしまう瞬間があると、映画の魔力にかかってしまう。
前情報なく、なんとなく観たら、この幸福感。だから映画はやめられない。
カナダの画家モード・ルイスの半生を描いた物語。エンディングまで実話とは知らず、こんないい映画を見逃していたなんてと後悔したほど。
イーサン・ホークとサリー・ホーキンスの演技が素晴らしかった。
無骨で不器用な夫エベレットと、ハンデを持ちながらも好きな絵を描き続けたモード。ちょっと強がり。
最初、エベレットは威圧的で悪態ついて2人の関係はギクシャクしてるのだけど、モードが家に絵を描くことを彼が許し、小さな家がどんどん可愛らしく変貌していくのと同時に2人の距離が少しずつ縮まっていくのが微笑ましかった。
絵を描くのを後押ししてくれたエベレット。実は彼も孤独で愛情表現が下手なだけだったんだ。
ツンデレが過ぎます。きゅん💓
ひとりぼっちは悲しいね。号泣💧
エベレットがモードを手押し車に乗せて歩くシーン、好きだなぁ。
広大なカナダの風景が美しく、澄み渡っているのがこの作品をより輝かせている。
窓と絵の具とエレベットと。
実に温かな映画、豊かな時間でした。