キャサリン子

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのキャサリン子のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

カナダ東部の田舎町で叔母と暮らし、絵を描くことが生きがいのモード(サリー・ホーキンス)は、魚の行商をしているエベレット(イーサン・ホーク)の家で住み込みの家政婦として働き始める。幼少期にリウマチを患い身内に冷たくされてきたモードと、養護施設で育ったエベレットは互いを認め合い、やがて夫婦になる。
ある日、モードの絵の才能を見いだす女性が現われ……。
美しい風景や動物たちを描いた素朴な作風で知られるカナダの画家モード・ルイスの伝記ドラマ。


エベレットの”家政婦求む”の張り紙を見て、半ば強引に住み込み家政婦として働き出したモード。
孤児院で育った粗暴な男と、若年性関節リウマチにより行き場のない女。
そんな二人の関係が、徐々に、本当に少しずつですが、変化していく。
劇的な何かが起こるわけではないし、ドラマティックなラブストーリーでも無い。
けど、たしかに二人は“夫婦”としての関係を築き上げていきます。

最初からちょっと図々しかったモードですが、中盤、夫が淹れたお茶を差し出したシーンで「どうせ不味いから要らない」と言うシーンでちょっと笑っちゃいました(笑)
けれどその数年後には、エベレットが淹れてくれたモードのお茶をエベレットが間違えて飲んでしまった時に「それは私のお茶よ」と言う(笑)
こんな些細な会話が、なんか良いんですよね〜。


エンドロールで実際のモードさんの写真が映し出されますが、こんな可愛い絵を描くんだからきっと可愛い人なんだろうなぁと思ったら本当に可愛いおばあちゃんでした☺️


モードの絵によって可愛く彩られた、夫婦の小さなあばら家。
そこに、老後一人で住み続けるというのは寂しいだろなぁ…
キャサリン子

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