このレビューはネタバレを含みます
誰だって、人生の物語の主人公になれるんだ!
そう感じる映画でした。
田舎町で、ただひたむきに毎日を生きている、彼女。
体に障害があっても、関係ない。
時に怒り、時に涙し、笑う。
困難が前に出てきて、暗闇が覆ってきたらどうすればいい?
自らが光を作って彩りを足せばいい
住み込み家政婦先で、家の中に描いた彩りはまさにそう語りかけてくれているようだった。
咲かせた色とりどりの花は、暖かさを。
生き物たちは、心の自由と躍動を。
そこには、光があふれていた。
夫となるエベレットも変わっていった。
堅物で不器用すぎる彼でさえ変わった。
いや、もしかしたら、変わったわけじゃないのかもしれない。
彼女の心が、彼の心さえも照らして、暖かい部分が現れたのか。
よく考えると彼の彼女に対するぎこちなさは大きくは変わらない。
でも、彼女と話す彼は、そしてもちろん彼と話す彼女の姿も、最後にはたまらなく愛おしくなっていた。
それは言葉で理解するものではなく、
じんわり感じる暖かさだった。
間違いなく、彼女は幸せだった。
そう思いました。