83roh

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスの83rohのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナダの画家、モード・ルイスを主人公にした映画です。主人公のモードを演じるのはサリー・ホーキンス「シェイプ・オブ・ウォーター」は未見ですけどこの映画でもなかなかの演技を魅せてくれてました。

この映画の一番のキモは、イーサン・ホーク演じるエベレットの愛の深さでしょう!冒頭でエベレットは自分の家のランクをエベレット>犬>ニワトリ>モードと豪語する!どんだけパワハラオヤジなんだ!と思ってたのですが、映画が進むに連れエベレットのモードへの愛がどんどん深くなっていきます。

モードは兄からもおばさんからも愛されず育った。エベレットも孤児院で愛されずに育った。そんな二人が共に生活する中でベクトルが一致し徐々に愛を深めていく姿が良いのです。初めは手押し車を押すエベレットの後を必死に付いて歩いていくモード、徐々にエベレット歩みが遅くなり、最後は…この描写とても好きです。網戸のシーンも良かったなぁ!(爆)

エベレットがサンドラの家にモード迎えに行くシーンも好きでした。大の大人がブランコに乗って、ボソボソと気持ちを話す姿が良い感じでした。

メインの二人と同じくらい印象的なのがモードの描く絵でしょう!独特の色彩、生活の一部を、窓から見える風景の一部を切り取ったような絵。暖かみが溢れ出してますよね?白い猫の絵はコピーでも良いから手に入れて飾ってみたいと思いました。

前半のパワハラオヤジの部分がちょっと長く暗く重いのがイマイチ?後半からジワーッと深い愛が伝わってきました。
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