Kumonohate

デトロイトのKumonohateのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
4.4
事実をベースにしたフィクションではあるが、監督のインタビューを読む限りでは、かなり事実に即している模様。それを描き出すドキュメンタリー・タッチのカメラワークや演出により、冒頭からデトロイト暴動の真っ只中に放り込まれ、沈鬱で憤懣やるかたないラストまで、重苦しさと緊張と恐怖と絶望と異常に満ちた事件の疑似体験をさせられる。そして感じるのは“この世に正義など無い”ということ。人間の善性すら疑わしいということ。レイシズムや自己保身が他人事では無いということ。流石の一本。
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