ねぎおSTOPWAR

26年のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

26年(2012年製作の映画)
4.0
軍が市民に銃を向けた、悪夢の光州事件から26年・・。
おそらくはこれを命じたトップの全斗煥チョン・ドゥファンは金大中キム・デジュン時代に有罪、投獄されるもなぜか恩赦。謝罪もない。
当時の被害者遺族の傷つけられた心はいやされることなく、むしろ踏みにじられている。
そんな背景の上で、ある一大計画が進行していく・・・。






この作品は知らなかった・・。
「タクシー運転手」などで光州事件を知った人には是非是非観て欲しいです。

これは事実ではなく、webコミックが原作。
しかし悪、虚偽の蔓延る公権力や富裕層への市民の怒りが作り出した作品。社会への告発であって、市民デモと同様に感じました。

長いエンディングロールのラスト10分は投資した人々の一覧。
クラウドファウンディングで製作されたそうですよ。少なくとも反軍政府に賛同の方々でしょう。日本でこうはならない・・。2012年の製作で、"あの男"全斗煥チョン・ドゥファンは9年後の2021年に死亡。

ちなみに
スナイパー役のハン・ヘジンはサッカーA代表キ・ソンヨンの奥さんです、はい。


カメラ:キム・テギョン&照明:ホン・スンチョルのコンビは「ウンギョ」「王の運命」「王の願い」「さまよう刃」「修羅の華」「毒戦」「ビューティーインサイド」「LUCK-KEY」などもあって良いチームですね!


〈409〉