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歌舞伎役者・片岡仁左衛門の映画情報・感想・評価・動画配信
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『歌舞伎役者・片岡仁左衛門』の
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動画配信は2026年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次
歌舞伎役者・片岡仁左衛門が配信されているサービス一覧
歌舞伎役者・片岡仁左衛門が配信されていないサービス一覧
歌舞伎役者・片岡仁左衛門の評価・感想・レビュー
歌舞伎役者・片岡仁左衛門が配信されているサービス一覧
『歌舞伎役者・片岡仁左衛門』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
歌舞伎役者・片岡仁左衛門が配信されていないサービス一覧
『歌舞伎役者・片岡仁左衛門』に投稿された感想・評価
たーじーの感想・評価
2018/06/24 19:41
4.0
中・下巻、孫右衛門の巻を鑑賞。
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0
CHEBUNBUNの感想・評価
2026/05/18 20:20
4.5
【突如出現した10時間46分の歌舞伎ドキュメンタリー】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=JrSofoxMXrA
ポレポレ東中野にて羽田澄子の10時間46分におよぶドキュメンタリーシリーズ『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』上映されている。昨年note創作大賞にて3時間を超える映画を100本紹介する記事を書くために長い映画をひたすら調べていたのだが、その時に発見できず、今回初めて存在を知った。実際に本作はほとんど鑑賞する手段がなく国内では17年ぶりの公開とのこと。それ故か、ポレポレ東中野は連日盛況で、初日夜勤前に行こうとしたら満席だった。気を取り直して平日のオフでまずは3本観てきた。正直、歌舞伎に関してはミリしらであり、幼少期に祖母に連れられて観たが、爆睡した記憶がある。だが、本作は前半3本観た感じ、どれも違った面白さがあり素晴らしい作品であった。
■第一巻:若鮎の巻
十三代目片岡仁左衛門は2歳にして歌舞伎の舞台に立ち90歳まで現役の歌舞伎役者として活躍した。本作は彼が84歳から90歳で亡くなるまでの活動を描いたシリーズである。興味深いのは、自身の活動よりも後輩育成の側面から始める点にある。若手がお金を出し合い、ベテランに教えを請う。そして舞台で成果発表する「若鮎の会」にフォーカスが当たっているのだ。
羽田澄子監督は現在100歳存命の監督である。岩波映画製作所で80本あまりのドキュメンタリー作品を作り、1980年に定年退職してからは夫の工藤充が率いるドキュメンタリー映画製作会社・自由工房で活動するようになる。1982年に『菅丞相片岡仁左衛門』を製作したことがきっかけとなり、「仁左衛門丈の芸談をきく会」と呼ばれるファンの集いに呼ばれるようになった。彼はこの時、緑内障を患っており急速に衰えていったのを受け、本作を製作することとなった。
当初は『伊賀越道中双六』「沼津」の公演において、後に十五代目を襲名する片岡孝夫を稽古する片岡仁左衛門に密着する予定だったのだが、撮影が難しかった。そこで代替策として「若鮎の会」を撮ることとなった。
第一巻では片岡仁左衛門の前でひたすら稽古に打ち込む弟子の姿が描かれる。素人からすれば、既に完成されたような台詞回しや立ち振舞であるが、彼の視覚/聴覚は歌舞伎モードに入っているので鋭い。「いなしゃませ」と言うだけでも何十回も繰り返す。シビアでクセのある言い回しはどこか我々観客をトランス状態に惹き込む儀式のようだ。後の巻もそうだが、本作では稽古で提示される断片が後半で具象化されていく。「いらっしゃいませ」もヌルっと演目の断片に挿入され、この刹那のために膨大な時間が費やされているんだと感動を抱く。『国宝』で惹き込まれた、その場限りの臨場感。それは現実には叶わないものなんだと徹底的に突きつけられたのであった。
■第二巻:人と芸の巻(上)
本作では片岡仁左衛門が携わったいくつかの公演を収めている。まず、大阪 中座で行われた『伊賀越道中双六』の「沼津」が映し出されるのだが、歌舞伎ってこれほどまでに面白いんだと興奮させられる。片岡仁左衛門がよぼよぼ爺さん雲助平作を演じているのだが、重たい荷物を担いで意図的で不安定な足取りを見せる。孝夫がそんな彼を心配する十兵衛を演じており、その掛け合いの面白さから劇場に笑いが起きる。客席を練り歩き、そして細道で迫真の歩みを魅せる。もしかしたら『国宝』の「曽根崎心中」の場面のモデルになっているのかもなと感じた。「若鮎の会」の眼鏡をかけた笠智衆のようなおじいちゃんといった側面は完全に消え失せ、歌舞伎のキャラクターに憑依している姿を存分に堪能した。
■第三巻:人と芸の巻(中)
「人と芸の巻(中)」では4月のオフシーズンと公演を交差させて描いている。興味深いことにどちらも片岡仁左衛門の《遅い》運動に力点が置かれている。その2つの運動の性質が決定的に異なることを提示しているように思える。オフの片岡仁左衛門は誰かの介助を必要とするほどにヨボヨボである。緑内障も進んでいるので、ルーティンの祈祷も目の前にある蠟燭の位置がわからず手元がおぼつかない。階段もゆっくりゆっくり歩いていく。一般社会に溶け込んだ老人といった趣がある。
一方で歌舞伎の場となると洗練された《遅さ》でもって、人々を惹きつけるものがある。歌舞伎の仮面を外した片岡仁左衛門を知っている我々にとっては、「本当に同一人物か」と疑うほどにオーラが異なるのだ。だから本作は単に対象や公演を撮っている作品ではない。歌舞伎の世界に生きる者を解体新書していく作品なのである。
■第四巻:人と芸の巻(下)
片岡仁左衛門がホラー寄りの歌舞伎に関する恐怖表現の極意について語る。恐怖とは驚かせる方の演技や演出によるものだと思うのだが、実は驚く側の演技にかかっていることが語られる。インタビューを受けている時の彼は唐突に演技モードに入る。そのスイッチングが面白い。
本編では彼の演目が提示されていくのだが、80歳を超えているにもかかわらず50代に見える時がある。映画のラストでテロップにて「年を取るほど演技はリアル、写実的になる」と語られるのだが、それを言うために説得力持った105分が展開されているのである。
■第五巻:孫右衛門の巻
本作は「若鮎の巻」と対になる構成であり、ベテラン陣による稽古が提示される。まず、前「人と芸の巻(下)」を継承するようなインタビューとなっており、片岡仁左衛門が演じた方が若く、リアルにみえることが語られる。
そして、稽古の場では指示なのか演技なのか曖昧であり、稽古場も自販機がすぐそばにある開けた場所で始まるのだが、気が付くと演目の世界に滑り落ち、かと思えば現実に戻り調整に入るといった奇妙な空間を目の当たりにする。昔「ガラスの仮面」を読んだ時に、本筋の人が観ると世界が見えるみたいな描写が印象に残ったが、歌舞伎素人でもセットが組まれていないにもかかわらずセットが見えるような異様な空気の変容を目の当たりに死、「こういうことか」と驚かされるのだ。
■第六巻:登仙の巻
『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』最終章は2時間半にも及ぶ長尺なのだが、これほどまでに恐ろしい映画はないだろう。片岡仁左衛門も90歳になると身体のガタが末期となる。風邪をこじらせただけでも複数人がかりで彼の介抱をする。家族とのインタビューではバカンス映画さながらのバキバキにキマッたショットの中で、牧歌的な食事風景に挟む形で彼の不在を示唆するような空間が映し出される。
しかし、彼は不死鳥のように、脳梗塞から復活し舞台に立つ。確かにできる役は限られ、脇役を務めることもあるが、それでも一度舞台に立てば、あれほどにまでヨボヨボな振る舞いは消滅し、若返る。狂気とも言える豹変に畏怖するのである。果てしなく長い映画であったが、頑張って観た甲斐があった。これほどまでに恐ろしい映画とかつて出会ったことがあっただろうか。ここまでの人間の豹変はあっただろうか。2026年上半期に刻み込まれた強烈な一本であった。
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takumiの感想・評価
2026/06/03 17:19
4.3
人と芸の巻(上)→若鮎の巻→人と芸の巻(中)→人と芸の巻(下)→孫右衛門の巻→登仙の巻の順に観賞。
人と芸の巻のどこか1つでも見てみてほしいと知人から勧められて観賞。
ドキュメンタリーあまり観ない、かつ、歌舞伎は国宝でしか観たことがない(つまり観たことない)状態。
だから歌舞伎のシーンは正直に言ってよく分からないところも多く、長く感じた時もあった。
一方、芸を極めた人の凄み、それでもままならない晩年、執念、それを支える家族や周囲の人々の苦悩、喜びなどなど。
すごいものを観た。
絶対に覗けない世界。
これほどの人でも最後はままならない。
何となくいた場所からフェードアウトしていく。
それならば人生の意味とは?
やっぱり意味なんてなくて、ただ1人の人間として生を謳歌することしかないんじゃないか、そんな風に思いながら観ました。
歌舞伎の知識がないからこそ、歌舞伎を離れた仁左衛門さん、そしてそれ以上にご家族の話、表情に最も目を奪われた。
すごいものを観た。
11時間弱の映画を観るなんて、合理性を突き詰めたら愚かだ。
11時間弱にずっと意味があったとは思わない、退屈もした。
でもこれらを経た私は、そうでない過ごし方をしてたら絶対に感じられないものを感じている。
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