1960年代の北欧での施設虐待の実話。
現在は福祉の最先端をいっている北欧でのこと!?ていうところに興味が湧いて手に取る。
閉塞感や絶望感、恐怖感を見事に生々しく表現。そして勇気もくれる。
でも…作品だから、小さな希望が大きくなったり、勇気が伝わり拡大するけれど、現実はこの作品のような結末ばかりではない。
校長のように、小さな社会や集団を支配することで、支配できる地位にいることで、やっていることは正しいと錯覚するのは、人間の特性ではないだろうか。これは、カテゴリー関係なくどこでもありふれている事だとも感じた。
その時代の社会情勢も要因としてあるが、それだけではなく、人間の中にある怖い部分を、施設虐待という枠の中で表現された秀逸な作品と捉えての4.0である。
(ノンフィクションでわかりやすい物語でもあるため、何回も見たいと感じるほどではなかったので満点はやめておこう)