きっと、いい日が待っているの作品情報・感想・評価

きっと、いい日が待っている2016年製作の映画)

Der kommer en dag/The Day Will Come

上映日:2017年08月05日

製作国:

上映時間:119分

4.1

あらすじ

1967年、コペンハーゲンの養護施設を舞台に、実際に起こった愛と奇跡の物語です。労働者階級家庭の兄弟、13歳のエリックと10歳のエルマーは、病気の母親と引き離され、男児向け養護施設に預けられるが、施設では、しつけという名のもとの体罰が横行していました。エリックたちは慣れない環境に馴染めず、上級生たちからイジメの標的にされてしまいます。ある日、叔父が「一緒に暮らそう」と施設を訪ねてくるが、ヘック校…

1967年、コペンハーゲンの養護施設を舞台に、実際に起こった愛と奇跡の物語です。労働者階級家庭の兄弟、13歳のエリックと10歳のエルマーは、病気の母親と引き離され、男児向け養護施設に預けられるが、施設では、しつけという名のもとの体罰が横行していました。エリックたちは慣れない環境に馴染めず、上級生たちからイジメの標的にされてしまいます。ある日、叔父が「一緒に暮らそう」と施設を訪ねてくるが、ヘック校長に一蹴されてしまい、悲観したエリックとエルマーは施設からの逃亡を図ろうとするが―。

「きっと、いい日が待っている」に投稿された感想・評価

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〖きっと、いい日が待っている〗
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1960年代のデンマークで実際に起こった事件が基になった映画で、ジャケット、タイトルの通りにものすごく悲惨で辛辣な現実を目の当たりにする作品でした。

シングルマザーの母親が末期ガンとなり、片田舎の児童養護施設に送られたエリックとエルマーの兄弟。そこは養護施設とは名ばかりの、ヘック校長がすべてを牛耳る生き地獄のような少年たちの牢獄であった。
いつかやってくる『卒業』、そのための『永久許可証』を手に入れるには、幽霊にならなければならない。少年たちは目立たず、騒がず、大人しく従順にただその時を待つが、血気盛んで正義漢のエリックとまだ幼い純粋無垢のエルマーはそれに従えるはずもなく、問題を引き起こす施設の大きなコブでしかない。エリックは弟を守っては痛めつけられ、エルマーは兄を見つめ心を閉ざしていく。しかし、希望を失いかけた彼らに訪れた悲惨な出来事が引き金となり、大きな異変が生まれる…

あ、よかったです。なんと言っても閉鎖的な施設での少年たちの憐れさの描写がすごい。実際もそうだったのだろうけど、子どもが子どもに手を挙げさせるという暴挙、〖スリーパーズ〗や最近だと〖LION〗なんかで見せられた、手本となる大人の汚さ。視覚に訴える体罰にはない、胸を締め付けられるような虐待の痛ましさが、ベッドで眠る少年たちのシーンに刻まれます。

これ、オリバー・ツイストですよね。映画だとかのキャロル・リード監督でマーク・レスターとジャック・ワイルドの〖小さな恋のメロディ〗コンビがかわいい〖オリバー!〗しか観た記憶がないけど、食堂シーンなんてそのまんまだし結構影響受けているんじゃないかなあと思います。

それにしたってこんなシリアスなのに面白いのがやっぱりクライマックスの宇宙飛行士シーンと、ラッセン先生の描写ですかね。あれは遊び心というかユニークというか、ちょっと皮肉に笑えます。ラッセン先生、登場時はどんな暴虐不尽ぶりを見せてくれるのかと思えば、こんなコメディリリーフになってくれるなんて。オスカーソン先生に持っていかれたところなんてかわいすぎる。

彼らを照らすミューズであるハマーショイ先生や、大きな改変の兆しを見せるハートマン検査官らキーパーソンの見せ方もよかったし、彼らの服装カラーで各々の役割を表しているのもよかったな。ハマーショイ先生は後半の暖色がよく似合ってた◎

あとは結末もすごく好きで、病室に眠る兄弟を見舞うハマーショイ先生のシンメトリーなシーンから、兄弟を載せた車が走り去るシーンまで。
あのラスト、一本道を走っている車を、語り手のトージャ?が追うんですよね。まだ施設から実質抜け出せていないトージャが手を振るロングショット、彼の風景には何もなく寒々としているのに対して、車が走り去る道の両脇には青々と木々が生い茂り、彼らの実りある将来を予感させてくれる。トージャたちはこのポスターのシーン(泣けた!)で終わるけれど、トージャがこの語り手を担ってる時点で彼らの未来に少しホッとできる気がする。

そして〖2001年宇宙の旅〗を聴けたのも幸せ。
room504

room504の感想・評価

4.7
なんの躊躇いもなく次々と繰り返される暴力に憤りを感じずにはいられなかったけれど、それでも兄弟を思いながら辛い日々を強く生きる姿には涙なくして見られなかった。
宇宙飛行士を夢見る少年風トレーラーには完全に裏切られました。
色んな感情が揺さぶられるとても素晴らしい映画でした。
ドラマ、THE KILLING/キリングのスタッフ製作ってことで、これは観なければ!と思って鑑賞。
観てみると、キリングのサラ・ルンド刑事も出てるし、完全なるキリング(違)

とても心に響く作品。
年間ベスト級だった。

マッツのお兄さんも出てるよ。
気付けば、
兄弟が大人に向ける視線に自然となっていた。成らざるを得ない。
それくらいに感情移入してしまった。

大人を信用出来なくなった子供が
再び大人を信じ、協力を求める
なんて殆どの人間が出来ないことを子供がやってのけていて、
その強さが羨ましくって仕方がなかった。
shoken

shokenの感想・評価

3.8
どんな環境であろうと、人間は良くも悪くも染まっていくんだなと思った。その他大勢の教師たちはどう感じていたんだろう。
あの女性教師がいてくれてよかった。
結構重い話。
こういう事が養護施設で有ったのが、信じられないですが、主人公の兄弟が命を掛けて変えようとする所が凄かった。
養護施設の校長や教師の殆どが酷い(体罰という虐待に、いじめ)。
実話を元にしたお話
衝撃的。かわいそうだけど
兄弟がいてよかった !
母子家庭のエリックとエルマーの兄弟は母が病気になり児童施設に預けられる。その施設では規律と称して児童虐待が横行していた。兄弟は逃げ出すが捕まり暴行され無抵抗になっていく。
あることをきっかけに兄が教師から暴行を受け意識が戻らなくなる。
兄を助けようと理解ある元女教師に助けを求め検察官に告発するエルマー。
校長から施設の卒業証明書を奪い取り元女教師と兄弟で施設を後にする。エルマーの勇気に触発され残りの児童も告発を決意する。
実話に基づいた映画。
エゴイスティックな大人ばかりのなか、逆境にも萎えることない強い兄弟愛とエルマーの成長と勇気、理解ある大人が後半登場することで見ていて救われる。
内部告発

デンマークの実際にあった児童施設の話で、エンドロールが流れる前に多くの子供たちが鬱など後遺症でその後も苦しめられたと書かれている。なぜ、このような事態になったのかが解らないし、そもそもどのくらい脚色されているかわからないので、はっきり言えないが、一番問題なのは新任の教師だと思います。

約50年前、盗みを働くなどで児童施設に入れられた兄弟。校長が弟に夢を聞くと「宇宙飛行士」と答えると、平手打ちを受ける。このような形で理不尽な暴力が続く作品です。その時に新任の教師も入る。この教師がまともな大人だから、ここはおかしいと思い、今であれば内部告発をすればいいのではないかとむず痒い気持ちで観ていました。ただ、この教師が告発したならば、あのレコードからの素晴らしいサプライズが無かったわけで...、難しい。

最後に、弟がたくましくなっているのが、
とても印象的でした。

おすすめです。
xxxxxxx

xxxxxxxの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

記録
こちらの作品も実話を基にした映画です。
鑑賞中何度も目を伏せたくなるシーンがありましたが、劇場で観られる内に足を運んででも観に行って欲しい映画だと自分は思いました!
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