くずみ

シェイプ・オブ・ウォーターのくずみのレビュー・感想・評価

3.9
強大なアメリカの中でひっそりと生きる人々が、クリーチャーに心を寄せる。水底のようにくすんだトーンで描かれる60年代初め。“彼”の造形は、既存のイメージを踏襲しつつ、受け取る側によって人にも怪物にも見えるものになっている。瞳に宿る意思。二人きりの場面は皆美しい。

人間ならば一目惚れで済むところ。理由を求めてしまった自分の頭の固さをほぐしたい。
くずみ

くずみ