監督いわく映画というアートへのラブレターだとか。いや良かったんだけど！登場人物の設定が新しくても普遍的な愛情を描こうとした故、ストーリー展開が読みやすくありがちだったなぁ。
オープニングのおとぎ話っぽいナレーションだったり、音楽といい、ディズニーシーの海底二万マイルあたりっぽいビジュアルといい、ディズニー映画を観ている気分だった。人魚のキャラデザはヘルボーイのと似た感じだが今回は技術の進化により超リアルに！でも個人的にはエイブのつるっつるな感じ好きがだった。あとエイブは喋った時のインテリ感が好きだったから、喋らないキャラに感情移入しにくい未熟な自分のせいでもある。あとは子供にウケそうなジョークが頻繁にあり余計にディズニーっぽさを感じた。寄り道せずに真面目に愛の美しさ前面に押し出して欲しかったな〜コミカルになっててちょっと雰囲気ぶち壊しだったわ👊
セットデザインはデルトロ映画の中でも群を抜く美しさ。先程言ったようにミステリアスアイランドあたりの(と思ったけど時代が違うかも)地下の鉄臭い極秘研究所というビジュアルが超好み。色遣いも綺麗で、緑が未来、赤が愛を象徴しているとか。あの夜以来イライザが赤い服を着ているのを観ると微笑ましい。イライザが人魚救出を手伝ってもらおうと説得させるシーンが少しわかりやすすぎる気もしたが、映画のメッセージをはっきりさせた感じで良かった。
ビジュアルはすごく好みだったが、ストーリー展開がありがちだったのと、理屈を無視したご都合によるシーンカットが何回かあり、あれ結局どうやったの？という疑問が残った。ディズニーっぽい連発しているがディズニー映画が悪いわけじゃない！ただ今作はR15だから方向性は違うかと。あと自分だけかもしれないが、致命的なのが人魚が割と影薄いというかあまり動きがなかったような気が…
