オスカー隠れた本命という評判を聞いて初日に鑑賞してきました。
飛びぬけた大傑作不在の今年度アカデミー賞ながら、そのの中で期待値が高いということだったのでワクワクしていました。
キャラクターが全員素晴らしく、それぞれに魅力がありました。
科学者がロシアスパイで物語に少しだけの厚みが出ていたり、LGBTの老人っていうのも面白い。
ずっと口がきけずに異質な存在として生きてきた彼女ですが、怪獣には全く異質には映らないわけですね。満たされていない人々が謎の魚怪獣を通じて織りなしていくストーリーは「新鮮」で面白かったです。
彼女の出生など、すべてが氷解する顛末も良かった。
怪獣のデザインはどう思いましたか？私は予告では見せなかった顔の下半分、特に唇が気になりました。もっと怪獣感もしくは可愛い感じかなと勝手に想像していましたが、結構人間寄りで気持ち悪かったです。ライダーマンを初めて見た時のガッカリ感に近いです。気持ち悪っという印象は監督からしてみるとしてやったりなのかもしれませんが。
彼女が突然恋に落ちて、親友老人を強く説得し始めたのが唐突すぎて違和感を感じました。もう少し彼女がどうやって怪獣に惹かれていくのか納得させるシーンがあったほうが良かったと思います。２，３回ランチしただけで突然運命と言い出すなんて、親友老人が狼狽するのも当然です。（最後に本当に運命だったと明かされるわけですが…）
不満もありますが、この映画が人を選ぶだけです。
世界観も音楽も、主演女優もピンと来なかった私には単純にあっていなかったんだと思います。
