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彼女の人生は間違いじゃないのdarumaのレビュー・感想・評価

3.9
GYAOキネ旬特集滑り込み。タイトルと瀧内公美さんだけで観たのだけれど、震災物だったのか…柄本時生くんが希望の人っぽくてとてもいい。おはぎと写真で泣いた。そこから良さが加速して、ラスト光石研さんがもうデレデレ(この言葉相応しくない?笑)瀧内さん凄く凄く良かった。光石さんも大好きなのでよかった!

冒頭の光石さんの台詞が若干詰め込まれ気味で(状況説明ぽい)あとこれは点描かな(印象的な事だけをピックアップしたようなつくり?)と思ったけど、杞憂だった。瀧内公美さん&光石研さんは今年公開される「由宇子の天秤」で先に組み合わせを知ったのだけれど、ここだったのか!

監督どなたなんだろう…気になりながらエンドロール迎えたら、廣木隆一監督!(なるほど演出が泣かせ&大物俳優多数)福島御出身なのね。原作も御自身だけあって、撮りたい事、嘘のない映像が収められている感じ。そういう意味でとてもいい。そういえば「ここは退屈迎えに来て」も廣木監督だった。雰囲気が少し似てるかも。

高良健吾さんがとても良い役。あと毎熊克哉さん、趣里さん、波岡一喜さん、安藤玉恵さん、麿赤児さん(まほろ観た後なのでわかった)、キャストがとにかく自分好みすぎた。

観終わってまず最初にした事。
福島から東京までどれくらいかかるのか…高速バス片道3500円、3時間。
彼女の環境を考えるとお金の為ではない。
なんかそういうのが沁みた。

原発物は先日太陽の蓋を観たけど、こちらは市井の人寄りなのでより地続きな感じ(そこがいい)。写真は浅田家、瀧内さんは火口のふたりと後続作品を想わせる。震災10年も含め、今観ると良い作品かも。おすすめ。
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