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The Pearl(英題)
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『The Pearl(英題)』に投稿された感想・評価

[真珠を巡る冒険] 80点

傑作。友人のオールタイムベスト。真珠を欲しがる女、それを届けようとする恋人の男、やたら男の真珠を狙う女盗賊の緩い三角関係が中心だが、プロットは機能させる気はあまりないと思う。店員に化けた女盗賊が、獲物を物色しつつストッキングに真珠を忍ばせるとことか、まんまイルマ・ヴェップな格好でホテルを忍び歩くシーンでPOVになるとことか、色々ヤバいシーンで溢れているが、一番ヤバかったのは屋根の上を歩く幽霊みたいな女を見上げるシーン。何の脈絡もなく登場したので、マジで怖かったし、多分夢に出てくる。
ベルギーのサイレント映画。
前衛、怪奇、幻想って言葉がぴったしで、ブニュエルとジャン・コクトーとデヴィッド・リンチとフランジュを足して4で割った感じ。 コロコロところがる真珠を拾った女が、ストッキングにそれを隠すシーンがエロい。

主人公がその女を殺すと、なぜかストッキングからではなく魂のように口から真珠が出てくるシーンや、誰もいないホテルで全身タイツの女が廊下を走るシーンも異様で最高。
そして二人に増えた女が空の湯船で戯れるシーンがものすごいエロイ。
真珠を渡して一夜を共にするシーンもなかなかきわどいとこまで撮っている。 

あと、時間と場所の感覺がぶっといんでいるので、夢を見たんだ俺は。。。 とか思いながら見るとしっくりきた。
傑作だと思う。
TnT

TnTの感想・評価

4.2
サイレント映画。

真珠を追う男と真珠を隠す女達の物語。この単純な設定から繰り広げられるシュールな世界がすごい!しかもこの翌年にあのダリとブニュエルの「アンダルシアの犬」が公開され、その翌年にはブニュエルの「黄金時代」が公開されている。この時代のシュルレアリスムの雰囲気は絵画のみならず映画にも影響を与えていたのだろう。なにより、その雰囲気をいち早くとったといえるのが今作だろう。

まず冒頭に出てくる謎の女。ストーリーを俯瞰するような不思議な立ち位置で描かれている。この女のベンチに座った姿の美しさ。庭のような場所で自然に囲まれ、モノクロームで出る美しいグラデーション。耽美。このシーンは完全に「黄金時代」で彫像の足を舐めるあの衝撃的シーンに出てきた女性のモデルともいえるだろう(黄金時代でも庭のベンチに女性はいた)。この不思議な立ち位置はデヴィッド・リンチの「ツインピークス」に出てくるあの謎の部屋の立ち位置にも影響を与えているように思える。とにかく出てくる女性が耽美的でエロチックという如何にもシュルレアリスムの構成要素を満たす存在なのだ。またこの真珠とそれを女性が隠すという隠喩的表現も多々ある。途中で全身タイツで出てくる女性達のシーンは謎すぎて笑ってしまった(ある意味でシュール)。逆に白い服の女は怖かった。

真珠を追う男は対照的に狂気だ。真珠を手にいれようと女性を追い回し、その過程で殺してしまうこともある。しかし殺人に対して彼は何も思っていない。手に入れた真珠を眺めるだけなのだ。これはもしかすると真珠自体にある悲哀な物語を表した映画なのではないか?真珠とは貝の中にできるものであり、取り出す過程でその貝の本体は死んでしまう。これを人間に置き換えたのが今作品なのではないだろうか?

フェードや合成なども使われておりとても実験的な映画だった。映画という表現自体、シュルレアリスムとの相性があると改めて感じた。なにしろ1929年に作られたことが驚き。