もた

ろくでなしのもたのネタバレレビュー・内容・結末

ろくでなし(1934年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ワイルダーだから演出が野暮ったいというか妙に軽い感じ(あるいは安っぽさ)があるものの、彼がフランスで犯罪グループを題材にしたプレヌーヴェル・ヴァーグ的な作品を撮っていたという事実に驚く。日本でいう中平康、蔵原惟繕、吉田喜重あたりを想起。これを見る限り、男と女と車があれば映画が撮れそう。というのも、安っぽいと言いつつかなり編集で頑張ったのが垣間見えて、逃走劇の後に田舎道をトボトボ歩く男女の画はなかなか味わい深いものがある。直球のコメディではないものの、ワイルダーらしさも随所に出ていて、お得意の都市ネタも見られる。
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