さくぞー

ライオン・キングのさくぞーのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
4.0
ドキュメンタリーかよと思うレベルの映像はトランスフォーマーと同じくCGメインであるものの"実写版"と呼ぶに相応しい超絶クオリティ。

しかしキャラクターの愛らしさという点では、デフォルメされてるアニメ版の方が好き。動きも当たり前だが"本物"すぎてコレジャナイ感というか"野生生物を見たときの本能的な怖さみたいなの"が拭えない。スカーとかやっぱアニメのデザインが秀逸すぎた。
本物になることにより、シンバとナラの取っ組み合いも迫力が乏しく分かりづらい。
2時間観てるとある程度は馴染んでくるが、トランスフォーマーは実写での新しいかっこよさなどがあったが、実在する動物がメインのライオン・キングだとあまり…。
スコアはアニメ版よりも高いが、今作だからこその魅力というよりは、アニメ版と合わせてライオン・キング完全版的な楽しみ方が出来たのでこのスコアにした。105分くらいだったらもっと上げたかも。

ここまでリアルになっちまうと喋るのが違和感。むしろアニメ版が知られているという点を利用してセリフなしの方がよかったんじゃないかと思ったり。声優の比較ができるのは楽しいけど。ザズーが違う人なの気づかないくらい似てる。
ハイエナが沢城みゆきと加瀬康之になっててエロかった。亜生の声質がティモン関連の歌にバチハマりしててめちゃくちゃ魅力的。

ストーリーも冒頭こそ忠実な実写化にテンション上がるが、同じすぎるのも…。長くなるにしても30分は長くなりすぎな気も。セリフや出番のあるモブが増えててスカーの嘘のバレ方も自然になっていたりと、アニメ版で不満だった深掘りという面では良い部分もあるし、一長一短やね。良かった点はリアルだからこそサークル・オブ・ライフの教えが納得しやすかった点。アニメだとどうしても「いや仲間じゃないん?」みたいに思ってしまう。

映像:=======S
脚本:=====B
編集:=====B
俳優:=======S
人物:=======S
音楽:=======S
音響:======A
【MVP】ティモン
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