⚪概要とあらすじ
アフリカの雄大な自然を背景にライオンの王子シンバの成長と冒険を描いたディズニー・アニメの名作「ライオン・キング」を、「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督が、フルCGで新たに映画化。
アフリカの広大なサバンナで、動物たちの王であるライオンのムファサの子として生まれたシンバは、いつか父のような偉大な王になることを夢見ながら成長していく。しかし、ある時、王位を狙う叔父スカーの策略によって父の命を奪われ、シンバ自身もサバンナを追われてしまう。やがてたどりついた緑豊かなジャングルで、イボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンといった新たな仲間との出会いを得たシンバは、過去を忘れて穏やかに時を過ごしていく。一方、スカーが支配するサバンナは次第に荒れ果て、存続の危機が迫っていた。
⚪キャッチコピーとセリフ
“「忘れるな、シンバ - 自分が何者なのか」”
「ハクナマタタ」
⚪感想
ライオンキングの超実写化作品。
金曜ロードショーのオープニングの女性たちがライオンキングに登場する動物たちの被り物してるバージョンで可愛かった。
近年稀に見るレベルのスカーの極悪非道さ。
ディズニーにしては結構悪役強めで徹底的にクソ野郎。子供が見たら泣いてしまうまである。
シンバの純粋無垢なところにスカーの極悪非道さが相まって前半がもどかしすぎて心が痛い。
ムファサとスカーが色々因縁がある感じで今公開されている前日譚がより気になった。
かつて吠え方をムファサが練習した場所とスカーが言っていたところとか出てきそう。
映像がとにかく綺麗。
本来ならば実写化=本物の動物を使っての撮影なのだけど本作は超実写化ということでフルCG。
幼い頃のシンバの可愛さ。ちっちゃくてふわふわできゅるきゅるでてちてち感可愛い。ほぼ子猫。
オリジナルの見た目より動物としての見た目が優先なのでメスライオンたちだったり、暗闇でスカーとシンバが戦っているところで区別がつかないのが残念。
ピカチュウとかステッチみたいに感じのCGでオリジナルのキャラクターを再現したバージョンも見たいな。
芸能人の吹き替えが比較的多いけど気にならなかったし、皆さん歌も上手くて凄い。
シンバの賀来賢人さん、幼い頃のナラの小林星蘭ちゃん、ムファサの大和田伸也さん、スカーの江口洋介さん、ティモンのミキの亜生さん、プンバァの佐藤二朗さん。
ミキの亜生さん歌声も素敵で声優できそう。佐藤二朗さんは佐藤二朗さんがダダ漏れだけどキャラクター似合っていて好き。
個人的にハイエナのボスであるシェンジの沢城みゆきさんと距離感近すぎるアジジに度々ツッコミを入れるカマリの加瀬康之さんの吹き替えにテンションが上がった。沢城みゆきさんの表現力恐るべし。
ミュージカル要素がそこまで強くないので観やすい。
⚪以下ネタバレ
シンバの毛が川に流れ、鳥がついばみ、巣から捨てられ、キリンが食べ、糞からフンコロガシが転がし、アリが拾い、マンドリルが見つけるというシーンの流れが凄く良かった。
基本的にプライドランドはムファサがルールを用いて食事を行っているようなのでライオンは肉を食べられているとして、シンバが虫だけを食べてあそこまで成長して体格になるのは無理があるのでは。
⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
動物たちの王国、プライド・ランド。その王として尊敬を集めるライオンのムファサとサラビの間に次期王となる息子シンバが誕生した。シンバ誕生の儀式に大勢の動物たちが集まりシンバを称える。一方、シンバの叔父かつムファサの弟で次期王に選ばれなかったスカーは儀式を欠席し、王になる事ができない自分の立場を呪っていた。
その後、ムファサはシンバに自然界を支配するバランス、サークル・オブ・ライフ(the Circle of Life、生命の環)について、また王としての心構えについて教えた。シンバは叔父のスカーに自分が王になれることを話すとスカーは思わず口を滑らせてシンバに「ゾウの墓場」のことを話してしまい、「あそこへは行くな」と忠告するが、シンバはその忠告を無視しガールフレンドで幼馴染のナラを誘い、サイチョウの執事・ザズーの目を盗んでゾウの墓場へ遊びに行ってしまう。しかし、そこはハイエナ達の住処だった。シンバとナラはハイエナ達に襲われるが、助けに来た父のムファサに命を救われる。帰りにムファサはシンバを厳しく叱責し、約束を破ってしまったことを反省したシンバは「父さんみたいな勇敢で怖いもの知らずなライオンになりたかった」と打ち明ける。ムファサはそれに対して「勇気と無謀は別だ。王にだって怖いものはある」とシンバを失う不安があったことと王としての誇りを教え、更に星空を見上げて「歴代の王が見守っている」と諭した。
その頃、火山の噴火口のハイエナ達の住処で傷だらけになったハイエナ達の前にスカーが現れた。実はスカーは自分が王の座に就くためにムファサとシンバを亡き者にしようと、ハイエナ達と手を組んで暗躍していた。今回の作戦が失敗したスカーはハイエナ達に自分の餌を与え、再び作戦を練り直す。 ある日、スカーはゾウの墓場へ行ったことを反省するシンバに「お前と同じくらいの時にお父さんと訓練した場所で仲直りさせてやるから待っていろ。それから吠え方も練習した方が良い」と嘘をつき、荒野に取り残す。シンバは言われた通りに吠える練習をすると、突然地面が揺れ出した。シンバがふと見上げると崖の上のヌーの群れが暴走しだした。必死にヌーから逃げるシンバだが、とうとう追い詰められてしまった。ムファサは何とかシンバを救いあげるが、今にも崖から滑り落ちそうだった。崖をあがくムファサはスカーに助けを求めるがスカーに裏切られ、そのまま突き落とされてしまった。シンバが崖から降りるとムファサは既に死んでいた。父の死に途方に暮れるシンバの前にスカーが現れ、シンバはスカーに濡れ衣を着せられ追放されてしまった。ムファサの死とシンバの追放によってプライド・ランドは完全にスカーに支配されてしまった。
父親を失い故郷を追われ、絶望に打ちのめされていたシンバは砂漠で行き倒れになり、ハゲワシに食べられかけた。そこにミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァが現れ、偶然にも助けられた。当初は肉食のシンバを敵視していたティモンだったが、シンバを味方にすれば敵に襲われなくても済むと考えたプンバァの提案を受け入れ、彼を仲間にすることにした。しかし、過去のことで元気のないシンバは2匹と一緒に「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata、スワヒリ語で『くよくよするな』の意味)」をモットーとした暮らしを続け、立派なオスライオンへと成長する。しかし、シンバは未だに過去を引きずっていたため、星空について話しあった時に2匹にからかわれたため落ち込んでしまう。すると、偶然にもフケが飛び散り、遠くプライド・ランドまで届いたその臭いを嗅いだヒヒのラフィキはシンバがまだ生きていることを確信した。
一方プライド・ランドはスカーによって荒廃していた。もう食料も残っておらずみんな飢え死に寸前だったが、スカーは王位に就いたことに満足し現状を変えようとしなかった。シンバは助けを求めて故郷を出てきたナラと偶然にも再会し、王国の現状を知らされる。過去と向き合うことに躊躇し、葛藤するシンバはナラの説得に応じずにその場を出て行ってしまう。しかしラフィキと父の幻に導かれ、スカーと対決して王国の平和を取り戻すことを決意する。自由な暮らしが奪われる不安を抱いていたティモンとプンバァもナラからシンバが王国へ戻りに向かってることを聞き、彼の後を追った。
帰還したシンバはスカーと対決しようとした。しかしスカーは「お前のせいで父親が死んだ。その父親をお前が殺した!」とシンバをなじって崖に突き飛ばし、燃え上がる炎に落とそうとした。その光景を見たスカーはシンバに真実を言い当てられてしらを切るが、サラビに問い詰められてライオン達がシンバに寝返る。その後はナラ、ティモン、プンバァ、ラフィキ、ザズーも参戦し、ライオンやハイエナたちが入り乱れた大混戦となる。ナラはシェンジを倒し、スカーはハイエナ達に後詰をさせて逃げ惑うがとうとうシンバに追い詰められてしまった。弱気になったスカーは「真実の敵はハイエナだ!」と命乞いをして見逃してもらうとするが、シンバにはそんな見え透いた嘘は通じなかった。「無力な叔父を殺す気か?」と弱音を吐くスカーに対しシンバは「お前とは違う。」と言い放つ。それを聞いて命拾いしたと思ったスカーは、その思いに報いるために何でもすると言うがシンバが言い渡したのは永久追放だった。スカーは出ていくフリをして油断させシンバに襲いかかるが、一瞬の隙を突かれてそのまま崖から突き落とされてしまい敗北する。スカーが起き上がるとそこにはハイエナ達が待ち伏せしていた。ホッとしたスカーは「真実の友よ。」とつぶやくが、前述の命乞いを全てハイエナ達に聞かれており、ハイエナ達からも愛想を尽かされ食い殺されてしまった。
スカーが倒されたことでプライド・ランドに平和が戻り、シンバは勝利の雄たけびを上げた。そしてシンバはプライド・ランドの新たな王となり、ナラと結婚してその間に息子のフラッフィーが産まれるのであった。
⚪鑑賞
金曜ロードショーで鑑賞。