【リアルを追求する心、オリジナルを尊重する心】
※本当は日曜に観に行く予定でしたが、渋谷で｢サークル･オブ･ライフ｣が流れる度に、何だか"野生の本能"が反応して、観に行きたくなりました。
実写版｢ジャングルブック｣を覚えているだろうか。[リアル]な動物の姿を追求した、いわゆる"完全な実写"に近づけた作品だった。
それを手掛けた｢アイアンマン｣のファブロー監督が再び抜擢され、これまたより雄大な"ライオンキング"に仕上がっていた。
実写の映画を作るにあたって、いくらか[改編]してある箇所ももちろんあるのだが、ある程度はなるべく、オリジナルの要素を尊重し、観客のあらゆる提案を取り入れた作品になっていた。
動物の表情も、一部の人は違和感を感じた方も多いだろうが、アニメーションだから豊かな表情を"顔"で作れるのであって、実写ではある程度、[現実的なもの]を尊重してあるのである。｢ジャングルブック｣でも、そうだったであろう。
一つ自分としての残念な点としては、ハイエナたちのキャラクターの立ち位置について。もう少し、コメディ寄りにした方が良かったようにもみえる。オリジナルでゆうエドのキャラも、だいぶ変わってて残念だった。
さて、今後も様々なディズニー･アニメーションの実写化が公開されるが、賛否が起こるのは"当然"である。"それぞれの解釈"があり、この作品もそれを見越して、作られている。
だから幾らか自分としても、納得いく作品になっていたと思うし、今回の実写化は間違いなく成功と言えるだろう。
いろいろなものを"尊重"して作られた作品だ。
そんな気遣いを取り入れてくれた、ジョン･ファブロー監督には、心から感謝したい……。
