このレビューはネタバレを含みます
オバケや妖怪でない系の、心霊より生きた人間の方が怖いですよー系の、不気味ぃな鬱ぅな映画が見たい時にウォッチリストに入れておいたのを視聴。
田舎で厳し目の両親に育てられた主人公のテルマちゃん、大学進学で都会に出たよって。両親が過干渉すぎて震えるよって。
本人にあまり自覚なく強いストレスがかかって未知なるパワー覚醒しちゃうぞって。そういうお話。
昔は生まれたての弟(妹?)の世話に明け暮れる母に嫉妬して無意識に弟を瞬間移動させたりしちゃって、結果氷漬けにしちゃって。
で、今は大学で知り合った女の子に心惹かれるんだけど、宗教の教えからたぶん同性愛はダメだと自分に強いているのね。だから心を惑わす相手の子を、心のどこかで消しちゃえーって。(魔人ブウ感)なって、はい消えましたー。ってなんのね。
で、本人自覚ないんだけど、痙攣してぶっ倒れるから病院でカルテ遡ってあれこれ調べたら死んだ思ってたおばあちゃんが生きてて、老人ホームにいるんですってよ。
老人ホームに会いに行ったらおばあちゃんはほぼ廃人ギャル。聞いた話によると「大事な人を消してしまう妄想」に取り憑かれて強い薬を飲まされてるだってさ。あーらやだ、遺伝じゃぁーい!
ってなわけでメキメキにチカラが覚醒するなか、実家に帰ってみたらお父ちゃんとお母ちゃんと昔話。テルマも話聞いて、実家で父ちゃんに渡された薬飲んでぼーっとしながら「あれ?これ廃人おばあちゃんコースじゃね?」とか思っちゃったから父ちゃん終了のお知らせ。ってなわけ。
北欧らしいどんよーりして、鬱々とした、映画でしたわ。晴れた日でさえ不穏なBGMを使ってどんよりさせる徹底した鬱仕様。でも血が噴き出るとか、腕がちぎれるとか、そういうのないから割とライトだったかも。サクッと見られる鬱映画でめでたしめでたし。