JM

テルマのJMのネタバレレビュー・内容・結末

テルマ(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

特殊能力を持った宗教二世(三世?)が、父親とその宗教の呪縛から解き放たれて行く映画。

北欧は自然が美しく、景色や街並み、建築物がいちいちイケてる。そのオサレな雰囲気がたまらなく心地良い。

もう大学生のテルマの生活にウザいくらい干渉してくる両親。ライフルの銃口を背後から娘に向けてみたりする父親。毒親そのものだと思ったが、それなりの理由があった。

「私を自由にさせてパパ」

と懇願するテルマに父親は

「寝なさい」 の一言。

この時テルマは腹を決めたんだろう。
父親が葬られたあとテルマが口から吐き出した鳥(烏?)はテルマが自由を手に入れた事のメタファーだと解釈。
テルマに自由を許していれば、父親はまだ生きていられたはず。

テルマのドアップが印象的なジャケットだが、個人的にはもっと違う画がいいと思う。

登場する鳥や蛇などを見ると、映画を楽しむ為には、やはり聖書を読んでおきたいと思った本作でした。
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