最悪な映画で良かった。
北欧に住む熱心なキリスト教信者の家族の娘の話。キリスト教の知識は特に必要ないが、宗教信者の理解は要る。
信心深い娘だが、大学進学のため都会に出てこれまでにないほどの様々な欲望に出会い、葛藤し、”神化する”。
北欧ホラーという体感したことのないジャンルの映画で、頭からケツまで終始暗くてサッパリとした陰があった。
観る前も観た後も気味が悪かった作品だが、そう思わせてた監督は凄いと思うし意図通りだとも思う。
スカンジナビア半島周辺に住まう人々の綺麗で自然でどこか洗練されたような雰囲気の中で繰り広げられる不気味は、大変に感慨深かった。