sally

坂道のアポロンのsallyのレビュー・感想・評価

坂道のアポロン(2017年製作の映画)
4.2
「くちびるに歌を」の三木孝浩監督の最新作「坂道のアポロン」を試写会で見てきました。

まず、正直に原作が漫画らしく、漫画の実写なのですが、私は原作も知らず、本作品を見て初めて「坂道のアポロン」を知りましたが、大変に素晴らしい映画でした。

まず、映画として「くちびるに歌を」同様、絵が綺麗で、テンポがよく、見ていて飽きさせません。

また、内容でJAZZが重要になってきますが、その演奏シーンは、大変に素晴らしく描かれていて、特に文化祭の体育館でのセッションシーンは、良く出来ています。

原作がある程度の尺があり、当然2時間の映画にまとめた訳ですから、ここは制作者の腕の見せ所なのですが、原作にこだわりのある方はどうみられるか分かりませんが、初めて見た私としては、1本の映画、お話として完璧な出来だと思います。

また、知念侑李さん中川大志さん小松菜奈さんも大変に良い演技だったので、見ている方も大変に気持ちがよく見れました。

特に小松菜奈さんにいったっては、私的には、今ままで特に良いとは思いませんでしたが、本作品では、なかなかの好印象。

「くちびるに歌を」も大変に良かったですが、本作品も大変に良かったです。

原作を買って読みたいと思う程でした。

大ヒットして、色々な人に見て欲しいと思う1本でした。



また、本作品、試写会で三木孝浩監督のティーチインが有ったのですが、三木孝浩監督が、音楽の現場出身と聞かされ、本作品や「くちびるに歌を」のライブシーンが特によく描かれている事が分かりました。

何でも、文化祭の体育館のシーンは、アニメでも大変に評判が良い所らしいですが、本作品でも、1番印象に残る程のいい場面で、三木孝浩監督曰く、色々なアングルからのライブシーンを編集したそうなので、是非、ソフト化するときは、特典映像してつけて頂きたいです。



「くちびるに歌を」を見た時も、アカデミー賞の候補になると確信していたんですが、本作品もまだ早いですが、アカデミー賞の候補になっても良いと思っています。
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