まず前提として、原田監督のスピード感との相性が悪いので、ついていくのに必死でした。
(ジャニ好きのお客さんとかシニア層とかついていけてるんだろうか？)
(トニー・スコットのキレッキレな繋ぎとかは全然大丈夫だけど！)
さてさて、原作未読ですが、雫井さんの別作品は大好きだったりするんで、映画鑑賞前から物語は面白いだろうと妄信的に期待していたけれど、なるほど中々面白い、"正義とは何か？"を問う(大げさに言えば『ダークナイト』的な)サスペンス・エンタメでした。
そして、キャストはジャニーズ新旧二枚看板役者(？)の共演ということで……鑑賞中に｢吉高由里子出てるじゃん！｣って気づくサプライズ。(キャラ的にもなんかもったいない扱いな気がする…)
三者で三つ巴の騙し合いが繰り広げられたりしたら最高だったのに。
そうそう、本作はジャニーズ映画でしたね。というわけで肝心のキムタク&ニノの演技合戦は……ファンにはたまらない(？)とも思うんだけども『三度目の殺人』と比べちゃったら、やっぱり"軽い"ような、ね。
でもでも、この辺は監督のテイストの問題かと。それでも天下の東宝&ジャニーズ映画にもかかわらず、無理矢理にでも現代日本の政治情勢へ一言物申さなきゃ！とならずにはいられなかった監督の志は熱かったです。
とにかく、この物語とキャラクターなら、もっと"暗～く"て"重た～く"した方が作品として"深～く"なった気がしました。(それだと原田監督じゃない方が向いてる気もするのですが…)
