Kzy999

検察側の罪人のKzy999のレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.4
ストーリー○
キャスト
映像
印象・インパクト○

原作を読みたくなった。原作を読んだから映画を観るのはよくある。だいたい、2時間ちょっとの映画では原作の要所要所しか表現できず、やっぱり原作の良さが伝わらないと残念に思うものが多い。
たぶん、本作品は原作を見たほうが、本来の物語の奥深さみたいなのが、わかるのだろうと思った、そんな作品。

メイン二人はまあまあ。それよりも松重豊の貫禄ある存在感と、酒向芳の鬼気迫る怪演が圧巻。他にも実力あるキャストのおかげで、作品全体の濃厚さ、奥深さは十分なものとなっている。

残念なのは、メイン二人が対峙するラストシーン。作品自体はこのシーンで幕を下ろすが、全く終わった感じがしない。このあと続編でもあるのか、と思わせるくらい。おそらく、原作だと丁寧に描かれており、いわゆる行間を読むことで、このあとのストーリーが想像できるのではないか。それが原作の奥深さというもの。
本作は、上映用の編集の過程で重要部分までカットされたのかな、と。そんな気もする。
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