実は探偵ものではない。
いつもの宮廷陰謀ものに少し味付けを変えただけ。
毒気が減って味わいやすくはなったが、毒気が好きな者にとっては物足りないかもな。
王様の周囲が敵だらけだから王様自身が動かないといけないだけで、そこが多少探偵的と言えなくもない。
敵の大物(実質ボス)が志々雄真実みたいなことを言うゴミだったのには、失笑。
所詮、この世は弱肉強食！
切り札が姑息な手で、大将の風格もなかったが、謀略の中で生きる者としては良かった。評価の別れるところ。
どこか中二病的な要素を含んでいる映画だった。
こんな映画でも、ある程度のレベルに仕上げてきたのは、映画に定評のある韓国ということか…。
俳優もそれなりに演技の質が良く、安定している。
一方でみんな同じような演技で尖った俳優がいない気がした。
それは僕としては残念だった。
殺陣はそれなりに高いレベルだった。
だが、痺れる程ではなかった。
時代背景とかが最初分かりにくい。
中国が明王朝であることが一瞬言及されていて、それでおおよその推測が出来るくらいか。
推理ものを観ようという感覚では、ちょっと無いかな。
宮廷陰謀もの初心者や、軽くいきたいって時にチョイスするなら良い。
