三四郎

今夜、ロマンス劇場での三四郎のレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
2.5
誰かが言った
映画にはたくさんの喜びと感動をくれる奇跡のような力があると…
しかし、そんな名画たちの影で、忘れられていく映画もまた 星の数ほど存在する
誰にも見られず、必要とされず、忘れられていく映画たち…
彼らにはもう 価値などないのだろうか
いや、そんなことはない
忘れられた映画にだってあるはずだ
誰かの心を鮮やかに染める奇跡のような不思議な力

牧野さんか。映画一家だな。晩年の牧野(加藤剛)は、マキノ正博に顔を似せてる気がする。
「どんな映画にも良いところは必ずあるんです」そう思って、この映画も最後まで見た…。掴みはいいが…、作りが甘い。

ハンサムガイは日活・小林旭のマイトガイ?からきているのかしら。
ガラス越しのくちづけ、『また逢う日まで』(1950)。
『カサブランカ』のボギーとバーグマンのキスシーン。
映画ファンのための映画で、名画好きが製作したのだろうが…中身が薄い。もっと心揺さぶられる映画が観たいものだ。

ロマンス劇場の館主も、旧い映画から出て来た美しい人を好きになったのだろうと予想したが、その通りだった。その女性のポスターに名前が載っていたが、「高峰節子」!これにはニヤけてしまった笑
節子は原節子から取ったとして、高峰は三枝子か秀子か?!気になる笑

「好きな人に触れずに生きていけることってできると思うか?」これは深い。考えさせられた…。真実に心底愛していればできると思う。そう思いたい。しかし、これは、ただの理想主義者の幻想なのだろうか。
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