井浦新さんてこの手の役がやっぱ合うねジ・エキストリーム・スキヤキ的なね。成田凌さんに至ってはこういうぶっ飛んだ役は今回がチャレンジだったように思うけどアリでした。若かりし頃の窪塚洋介さんて感じで、行く行くはこの路線に転向するかもですね。
作品自体は監督のマスターベーション感が物凄いです。
序盤から監督による“俺のワガママに付き合えないなら観るんじゃねぇぞ”的なメッセージを汲み取りましたので、観る側はそれなりに覚悟しなきゃいけない作品かと。正直、序盤は監督の世界観の押し売りがハンパなく超しんどいですが、序盤さえ我慢すれば(笑)割と良かったかな。
突然の鳥肌実さん現るシーンは、前触れ少なすぎて置いてけぼり喰らいます。物語の進行は超パワープレイです。
所謂2:6:2の法則じゃないけど、キラキラした世界に住む人間なんて一握りで、ほとんどの人がなんでもない日々を過ごし、さらにはこういう苦しい生活してる人間も少なくない。割とリアリズムかもしれないね。
結末もまさかな感じで。傑作とまではいかないけど悪くはないと思う。
