ニャーすけ

マッド・ダディのニャーすけのネタバレレビュー・内容・結末

マッド・ダディ(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公の姉弟が地下室に籠城してからの中弛みはさすがに酷いが、こんな出オチ的なワンアイディアを力業でなんとか強引にまとめきった脚本には割と感心してしまった。
親たちが突然子殺しの衝動に駆られる理由を敢えて明示しないことで作品のテーマを強調するやり方も巧い(やってることだけ見れば『皆殺しの天使』と同じ)し、何より親子の凄惨な殺し合いにジジババも参戦してくるラスト15分のしっちゃかめっちゃかっぷりは問答無用に楽しい。(冒頭の会話シーンで祖父母を夕食に招いているという説明がちゃんとあるので、テキトーな後出し設定じゃないのも展開として非常にフェア)
我らがニコケイがジジィに脚を何度も刺されながら「ホォ〜!ホォ〜!」と奇声を上げ悶絶するところは俺が死ぬかと思うほど笑った。

また、映画の内容とは関係ないが、かなり久しぶりに見たセルマ・ブレアが自分にビンビンにブッ刺さるルックスになっていたのも嬉しい驚きだった。
『キューティ・ブロンド』や『ヘルボーイ』の頃のダルでアンニュイな雰囲気も良いけど、マリサ・トメイ級に歳を取れば取るほど美しくなっていくタイプの人だと思う。
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