"Ashley Back, Baby!!"ーーーーいい歳したオジサンが昔にすがり付いて"古い冷蔵庫廃棄処分"という変なビジネス思い付いて周りに見放されてく話。ヘンテコで何ともうだつの上がらないシュールさが絶妙なトッピングになっている。会話劇主体な中にもオフビートな笑いを散りばめている等、向こうの小規模という意味でのインディーズらしいマナーで主人公アシュリーがまたどうしようもない感じ。なんだけどこれもまた僕の好きな"帰郷モノ"に他ならないし、主人公のキャラに象徴されるようにどこか漂う楽観的な感じが時にイラつきもするけどやっぱり好き。それでも生きてやるって思えるような人間模様で、そこにちょっと間の置くような演出・空気が自然と色を添える。まるで枯れや悲哀も丸々込み込みでそれが元々適切な距離感だったみたいに。言うなら途中まで『スラッカー』とかああいうタイプの映画の一人二人一区画に焦点絞ってみたら思ったよりドラマらしい波・叙情があった感じ。人間と金属探知機に反応するような&有害物質を含むような物質との関係性への洞察のようでもある、無論モノで人の気持ちは買えない。装置のお陰でもちろん助かる命や時間があることも教えてくれる。周りとぶつかったりもして、それで手元に何が残ったのか?嘘や軽薄なその場しのぎの生き方のツケが回ってくるように皆離れていく時もある。不器用で今一つズルくなりきれない生き方が"幸せ"を考えてみる機会になるかも。ある意味Living in a MATERAL WORLD