ぽち

ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦 オリジナル完全版のぽちのレビュー・感想・評価

3.1
リアリティにこだわった映像は迫力があり、空爆や砲撃のシーンは「どれだけ火薬使ってるの」と突っ込みたくなるぐらい凄い。

ストーリーは一人の主人公を中心に展開するので分かりにくくはないのだが、各キャラが弱く感情移入がしずらいのが残念。
弟ぐらいのキャラ立ちだとアッサリやられたりするとインパクトがあり映画として盛り上がるのだが、他の友人たちは途中で誰が誰だか分からなくなってしまう。

そして「完全版」という位なので3時間20分ととにかく長い。半分ぐらいのサイズにすれば、昨今はウクライナ問題もあるので注目を集めそうだ。

ミリタリーおたくなどはよだれが出そうなシーンが多いが、一般人は主人公に目標を定め、他は流してみると疲れない。
戦闘シーンはとにかく迫力満点で、一昔前の日本の戦隊物などの爆発シーンを10倍ぐらい派手にした映像。これを観るだけでも価値がある作品だろう。

余談。
それにしてもロシアってやってることが今でも変わらないってのが皮肉。
というか、ここらへんに人間の本性が現れているのかもしれないと思うと悲しくなる。
社会主義国家は結局その理念とまったく逆の独裁国家へと向かうのも皮肉なものだ。
ぽち

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