ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦 オリジナル完全版の作品情報・感想・評価・動画配信

「ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦 オリジナル完全版」に投稿された感想・評価

Fyohko

Fyohkoの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます


『ウィンター・ウォー
      厳寒の攻防戦』



2017年公開のフィンランド映画


1939年
第二次世界大戦下の
ソビエト連邦は
フィンランドに対し
領地割譲を要求する

フィンランドにとって
あまりにも不利な内容のため
これを拒否

戦争勃発を懸念し

フィンランドでは
国防と称し
成人男性が招集されるも

物資不足のため
兵士の装備もままならず

集められた男達は
フィンランド軍の
軍章と、ペラペラなコートのみ


ソビエト連邦との
交渉が決裂し
戦争に投入

圧倒的な兵力と軍備の違いで
差をつけられる
フィンランド軍だが

奮闘し
一時は押し戻すも

次々と投入される
ソ連兵の前に
絶望し、諦めかけた時

停戦の知らせが
戦地に届く


という
フィンランドvsソビエト連邦国の
境間で繰り広げられた
領土拡大戦争
『冬戦争』が元になっている



上映時間197分と
なかなかの長尺だ


国防という大義のもと
集められた男達は

農民や市井の人々で
戦闘経験はもちろん
銃器の扱いも分からない

軍章と
ウィンドブレーカーのような
ペラペラな上着だけの
支給だったため

本当に戦争が起こるのか
半信半疑で

冗談を言い合いながら
牧歌的な雰囲気すら
漂っていた


領地分割の交渉が決裂し
容赦なく始まる戦闘

次々と仲間が死んでいき
劣勢な状況に追い込まれるも

祖国の独立を守るために
ひたすら戦い続ける


ほとんどが
戦闘シーンだった上に
最後の結末が
非常に分かりずらい

停戦という概念が
正直、あまりピンとこない

と、言うのも
「冬戦争」に関する
知識が全くなかったからで

これはマズイ…

鑑賞後大急ぎで
フィンランドの歴史を
突貫工事的に勉強するコトに


2017年に
フィンランドは
建国100周年を迎えている

スウェーデン時代
ロシア時代を経て

1917年のロシア革命の時
独立を果たしている

その後
ロシアの干渉に反発し
「冬戦争」の停戦を経て
「継続戦争」の2回にわたって戦った


注目すべきは
「第二次大戦」「冬戦争」「継続戦争」と
それぞれ敗戦しているにも関わらず

『独立した国家』

という部分は
守り切っている点だ

もちろん
戦後の内戦もしているし
ソ連の干渉も受け続けてはいるが
占領されるコトなく

絶妙なバランス感覚で
今や世界有数の
「福祉国家」であり
「教育大国」である


戦争での勝敗に拘らず

「独立国家」という
一番の重要事項をブレるコトなく
遂行し続けた
フィンランドという国に

リスペクトと共に
更に深掘りしたい欲求が出てきた
という点では

長尺の鑑賞に耐えた
甲斐があった作品だ





#ウインターウォー
#厳寒の攻防戦
#ロシア関連映画
#ウクライナ関連映画
#フィンランドの歴史
#休業中映画鑑賞
#歴史好き
ぽち

ぽちの感想・評価

3.1
リアリティにこだわった映像は迫力があり、空爆や砲撃のシーンは「どれだけ火薬使ってるの」と突っ込みたくなるぐらい凄い。

ストーリーは一人の主人公を中心に展開するので分かりにくくはないのだが、各キャラが弱く感情移入がしずらいのが残念。
弟ぐらいのキャラ立ちだとアッサリやられたりするとインパクトがあり映画として盛り上がるのだが、他の友人たちは途中で誰が誰だか分からなくなってしまう。

そして「完全版」という位なので3時間20分ととにかく長い。半分ぐらいのサイズにすれば、昨今はウクライナ問題もあるので注目を集めそうだ。

ミリタリーおたくなどはよだれが出そうなシーンが多いが、一般人は主人公に目標を定め、他は流してみると疲れない。
戦闘シーンはとにかく迫力満点で、一昔前の日本の戦隊物などの爆発シーンを10倍ぐらい派手にした映像。これを観るだけでも価値がある作品だろう。

余談。
それにしてもロシアってやってることが今でも変わらないってのが皮肉。
というか、ここらへんに人間の本性が現れているのかもしれないと思うと悲しくなる。
社会主義国家は結局その理念とまったく逆の独裁国家へと向かうのも皮肉なものだ。
週末限定3時間超スペシャル

たまたま最近読んだ本にこの戦争が出てきました。ソ連は弱小フィンランドが戦うとは想定していなかったそうです。まぁそうなっても簡単に勝てるし、みたいな感じです。

その本では、大国と国境を接していて、かつ第三国からの共闘も期待できない中で、その大国とどう渡り合うかの一例として紹介されていました。

勝敗で言えば、結局武力で決まります。平和を望まない国が武力で侵略してきた場合、平和的な話し合いが成立するはずありません。フィンランドはそれを承知していたからこそ、必死に抵抗したわけです。参考になります。

映画は長いです。
【兵器・装備・爆破まで全部本物使用!】

1939@フィンランド《フィンランドVSソ連》
主人公のショーン・ビーンとベッカムを混ぜた感じのイケメン以外は
キャラ設定そこまで作り込んでなくて、
坦々と一人一人が肉塊に変わっていくのを見せられる、
戦争って本当にしんどぉぉ…ってなる3時間超。
戦場はもちろんだけど、
これ帰ってからもまたしんどいやつ…➳ ( ˙-˙=͟͟͞͞)

序盤、兵士が女性に「俺っち明日戦争行くから致そうぜ」みたいなんは犠牲のネズミ講でしかなくて闇…って思った。
猫と音楽だけ癒し。
楽器が無くなっても口笛あるぜ!シーン好き。
やっぱ口笛は必須科目やな…(練習中)

「どうして陣地が必要なんだ」
ホントにこの一言に尽きる。人生も。
人のもの欲しがって良い事あるはず無い。
"今あるもので満足すること"が人類にとって
こんなにも難しい事だとは。

2021/09/07GYAO無料配信*字幕
Hiroking

Hirokingの感想・評価

3.0
〖1980年代映画:フィンランド映画〗
1989年製作で、第2次世界大戦中のフィンランドで繰り広げられたソ連軍との激しい攻防戦『冬戦争』を映画化しま戦争ドラマ‼️
全てが本物❗ってことで、兵器や爆破にCG無しらしい⁉️
リアルすぎる作品でした😆

2021年1,467本目
びっくりするくらいあっさりと人が死ぬ部分や、人海戦術の恐ろしさなど絶望感がすごい。
ドラマ性が、極端に削ぎ落とされたリアルさ。

砲撃される、爆撃される、味方がやられる、攻めてくる、ともかくその繰り返し。

戦争映画でやる、湖のランスロ、
なレベル。
  
自国防衛すら、イヤになりそう。
1989年のペッカ・パリッカ監督作品。1939年、ソ連がフィンランドに侵攻した冬戦争をフィンランド側から描いた197分の大作。

前半50分は、列車移動と陣地構築に費やして緊張感のない描写が目立つけど、その後は最後まで第一次世界大戦のような塹壕戦を繰り広げる。とにかくとんでもない火薬量の爆発に圧倒される。本物の銃・戦車・飛行機のリアル感は格別。下手なCGに見えたあの曳光弾も本物なんだろうなあ。

そして広範囲の戦場を捉えた引きの画の説得力が半端ない。ソ連軍の人海戦術の恐ろしさが嫌でも分かるね。いくら倒しても切りがなく、無数の敵が前進してくる恐怖。尽きない砲弾の雨といい、圧倒的物量差を感じざるを得ない。あと、ゴア描写に気合が入ってたね。

同郷の戦友たちが次々に死んでいく様がつらいけど、人物と名前がなかなか一致せず判別できなかったのが残念。もう少し心理描写に重点を置いてほしかったな。ラスト、多くの戦友を犠牲にして侵略者から祖国を守るために戦った、その帰結を迎えたときのマルティの表情に全てを持っていかれた。無念。

でも、ソ連1億7000万人とフィンランド350万人の人口差でよくソ連を足止めできたなと本当に感心してしまう。
Hal

Halの感想・評価

2.1
長い、地味、強弱が薄い。
ソ連兵の大根役者ぶりと滑稽な行動はリアルなのか当て付けなのか。
あまりに地味すぎて誰が死んだかも注目されず、なんだか粘ったら停戦しましたという感じ。
村での戦闘シーンは良かった。

フィンランド的にはシモヘイヘとかに焦点を当てたら面白かったんでは。
ちょっとしたことで最近知り合った、顔が青白くて不健康そうな男の子が熱心におすすめしてくれたので鑑賞。

WW2の始まった1939年にソ連がフィンランドに侵攻した冬戦争を、フィンランド映画史上最高の制作費で再現した映画。
全て実際に本物の兵器や武器を使用したらしい。確かにリアルで生々しい戦闘描写だった。
ストーリーは、これといってドラマチックな展開も主人公もいなくて、淡々とソ連兵とフィンランド兵との一進一退を描いてて、映画というよりドキュメンタリーに近いかもしれない。

でも、真っ白な雪景色に転々と真っ赤な血と共に死体がたくさん転がっている風景は戦争映画では中々見ないのと、音楽が重厚な北欧らしい管弦楽だったことで、物悲しく切ないのにどこか華麗で最後まで魅入ってしまった。良作。


バルト三国の二の舞にならない為、どこまでも泥臭く必死に戦うフィンランドの民兵がどうしても日露戦争の頃の日本兵に重なった。
ロシアの被侵略国っていう点で同じだからだと思う。

坂の上の雲で司馬遼太郎が言ってたけど、侵略戦争では侵略国の方が士気の面では格段に落ちる。まぁ当たり前だけど、侵略する側は命をかける必要を感じないけど、侵略される側は敗北が占領に繋がるから命をかけて戦うから。

冬戦争の結果としてはソ連の勝利だけど、頑強な抵抗のおかげでフィンランドは独立を守った。
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