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モンフォーコンの農婦のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

モンフォーコンの農婦(1968年製作の映画)
3.3
エリック・ロメール監督、脚本による短編(1967年、14分)
原題:La Fermiere de Montfaucon
~「獅子座」と同時上映~

フランス北東部に位置するエーヌ県の田舎町モンフォーコンの農場に嫁いだ元教師モニク・サンドンの、農婦として働く姿、妻でもあり母でもある家庭人としての日常、共同体の一員としての社会活動に参加している様子が、春夏秋冬の季節を通して、彼女のナレーションで綴られる。

トラクターを運転し、牛の乳を搾り、干し草を作り、鶏の卵を売り、秋にはリンゴの実を夫と一緒に払い落とし、ビジネス管理のため牛の索引カードを作成(牛の絵を描き、margotマルゴと名前を記載)し……
農場(牧場)で働くことが夢だった田舎育ちの女性モニクの大地に根差した暮らし、生き生きした姿、
農場の外での村会議員として活動、組合や集会などにも参加する姿などが写し出され、「パリとナジャ」「ある現代の女子学生」と同様、この作品も社会進出する女性をテーマにした作品になっている。

「大空の下での生活が好き」
「外界に関心を持たなくては」
「危ないのは内向きになること。農業従事者の多くは外界との接触を持たない」
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