貝

グッド・タイムの貝のレビュー・感想・評価

グッド・タイム(2017年製作の映画)
3.5
ロバート・パティンソンってあのヴァンパイアの王子?!!(見たことない)ってとこにまず驚き。過去作観ると結構長いこと王子やってきてのこの路線。ギャップが良い方に働いてる。

頭の回転が悪すぎて、もうダメっダメな兄貴すぎて、一周まわって応援したくなってしまった。無計画で無鉄砲で鈍臭くてひとりじゃ何もできないし、友達がいないのか知的障害の弟に執着しすぎ。障害を抱える弟を想い、優しさも正義感もあるのはわかるけど、自己中心的すぎて、関係ない人を巻き込み最悪の結末。でもなんか悪気はないし、根はいいヤツそうで憎めない。それっていちばん最悪なんだけど。彼にとってそれが「弟のため」であるのが、弟にとっては何になったのだろうと思うラストが、虚無的で良い。

暗闇で光るネオンとOPNの無機質な音楽が印象的。温度が低くてハイスピード。決して感情移入させてくれません。
貝