汽笛の音で目を覚ます

ローラの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

ローラ(1961年製作の映画)
3.1
初恋の男性をずっと待ち続ける踊り子の女性と、幼い頃からそんな彼女に思いを寄せる男性の話。

ジャック・ドゥミの映画は色彩感覚が優れている印象があったから、モノクロ作品はどうなんだろうと思いつつ見た。結果、モノクロでもちゃんとジャック・ドゥミの映画だった。

彼の作品に出てくるキャラクターたちは女も男も恋愛至上主義で、恋をすると他のものなど目に入らないほど。ある意味とても純粋で、少し眩しいくらい。

あまりにストレートに恋を描くから、好みは分かれるとは思うけど、この世界観は唯一無二。それでも昔のフランス映画の中では、だいぶ見やすいほう。

ラストの後味は、誰に感情移入するかによって変わると思う。