初恋の男性をずっと待ち続ける踊り子の女性と、幼い頃からそんな彼女に思いを寄せる男性の話。
ジャック・ドゥミの映画は色彩感覚が優れている印象があったから、モノクロ作品はどうなんだろうと思いつつ見た。結果、モノクロでもちゃんとジャック・ドゥミの映画だった。
彼の作品に出てくるキャラクターたちは女も男も恋愛至上主義で、恋をすると他のものなど目に入らないほど。ある意味とても純粋で、少し眩しいくらい。
あまりにストレートに恋を描くから、好みは分かれるとは思うけど、この世界観は唯一無二。それでも昔のフランス映画の中では、だいぶ見やすいほう。
ラストの後味は、誰に感情移入するかによって変わると思う。