Benito

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジローのBenitoのレビュー・感想・評価

3.5
【 大杉漣のナレーションと坂本龍一の音楽 】

戦後沖縄を占領したアメリカ軍の圧政に立ち向かった、演説会を開けば毎回何万もの人を集めた、那覇市を11ヶ月だけど率いた、 日本の政治家でありジャーナリストだった'不屈のひと' 瀬長亀次郎を学ぶことができた。続編「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」(2019)も製作されていて、本作では僅かしかなかった佐藤栄作との論戦の続きを観たくなる。

もともと、2016年にTBSで放送された'報道の魂'特番をアップグレードして映画化されているが、大杉漣と山根基世(元NHKアナ)のナレーションと、坂本龍一の音楽(テーマ音楽:「Sacco」)もあってドキュメンタリーとしての深みが増していたし、TBS「筑紫哲也のNEWS23」 でキャスターだった佐古忠彦が監督していて、思ったよりソフトな出来栄えだが、彼の熱度を感じる。
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