1943年、ナチス統治下にあったフランス。
ユダヤ人の子供達は親と別れ支援組織に匿われていた。
そこには13歳のファニーと2人の妹エリカ、ジョルジェットがいた。
しかし何者かの密告によってナチスの手が伸びる。
ほぼ子供達の目線で話は進む。
なんとか子供達を守ろうとする大人達。
大人達は自分を犠牲にして子供を逃すのに必死。
大人達と離れ離れになり9人の子供達は知恵と勇気を振り絞りフランスからスイスへと向かう。
まさしく「運命の旅」だった。
子供達の中では13歳は大きいが、まだまだ子供。
小さな子供達を数少ない大きい子供達が守り生き抜いていく。
大人は自分の身を守るため、そんな子供達を裏切る。
悲しすぎる。
でも見捨てない大人達も。
ファニーが助けを求めるのに自らユダヤ人を名乗るシーンがある。
「ユダヤ人です」
この潔い姿はかなり胸に刺さる思いだった。
ファニーの小さな末妹が
「悪い事ならユダヤ人をやめればいい」
と言う言葉がなんとも切ない。
時折見せる無邪気な笑顔や姿。
救われる様でもあり、切なくもある。
終始ハラハラドキドキ。
ラストシーンはハラハラが止まらない。
子供達の演技はあっぱれでした。
現在、イスラエルに住むファニー・ベン=アミの自伝
「ファニーの13歳の指揮官」を映画化。
ローラ・ドワイヨン監督作品
